【コラム】お客様に伝わるスマスロの広告デザイン設計

投稿日:2022年11月15日 更新日:

失敗しない売り場プロモーション⑫(文=野島崇範/株式会社プラスアルファ専務取締役)

スマスロ導入初期に伝えなくてよいこととは⁉
スマスロの導入時の広告展開は、まず2つの伝えないことを決めることが重要です。それは、「メダルレス化」と「コンプリート機能」です。なぜ、その2つを導入初期には伝えない方が良いのでしょうか。

ひとつは、顧客ニーズとの差異が生じるという問題点です。スマスロ導入初期の顧客心理を想像してください。メダルレスだからスマスロを遊技しようという動機は形成されません。興味がないことを伝えるのだから伝わらないのは当然です。しかし、意外に顧客視点を忘れてしまい、スマスロの魅力を全部詰め込むデザインを多々見ます。まだ校了していないなら修正してください!

もうひとつは、スマスロ広告のメッセージ量の大幅に増えるという問題点です。現在、広告は見ない時代です。情報発信したからお客様にご覧頂けるだろうという淡い期待は捨てるべきです。過去の射幸性の高い情報(イベント)が発信できた時代は確かに広告を見る時代でした。しかし現在は広告を見ても勝率に直結しないため、お客様の中で広告を見ない習慣が生まれました。だからこそ見ない前提で広告を実施することが重要です。

そのためには、スマスロ導入初期に伝える情報を絞るべきです。人間の脳は面倒なことが嫌いです。お店側はお客様のために詳細に伝えたはずが、お客様の脳は情報が多すぎて見る気を失います。情報過多となる代表的な例は、コンプリート機能(打ち止め機能)です。コンプリート機能は伝達しないとトラブルになる可能性があるから掲示すべきだという意見が多いです。しかし、それは本当のことでしょうか?

ここでも顧客視点から考えてください。遊技機の液晶の中にコンプリート機能発動までの枚数が表示されるため、わざわざ広告として伝える必要はないです。そもそも、19,000枚に到達することはあるのでしょうか? 1日に35万円以上1台から出る確率は何%ですか? 広告は過半数のお客様にとって意味があることを伝達することが重要です。万が一、19,000枚出ることがあっても、コンプリート機能到達の獲得枚数が近づくと、事前報知が遊技機から発せられるためトラブルは回避できるはずです。

スマスロ導入初期は「スマスロ」という目新しさを伝える
イノベーター理論という普及学ではどのように新しい商品やサービスを普及させていくのかを科学的にまとめています。

イノベーター理論によると顧客は5階層に分かれます。それに応じて、伝える内容を変えるべきなのです。パチンコ業界のヘビーユーザーやライトユーザーという視点では顧客には伝わりづらいです。もっと細分化して伝えることが大切です。

イノベーター理論によると、スマスロ導入初期は「スマスロ」という目新しさを伝えるだけで良いです。

なぜなら、情報感度の高いお客様が導入初期はご遊技なさるため、スマスロの詳細な情報はかなり深く理解しているからです。そのお客様にわざわざ詳細な説明をする必要はないのです。そのため、スマスロ広告は5段階の顧客に応じて、伝えることと伝えないことを明確に決めることが重要です。

この視点をもとにスマスロ広告を設計して頂けると嬉しいです。

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◆プロフィール
・野島崇範(のじま たかのり)
1983年三重県生まれ。北海道教育大学卒。全国のホールを年間1,000店舗以上調査し、その中から繁盛店に共通する法則を見つけ出し「伝達力」と定義。「伝達力」調査の分析に基づき、お客様立場の徹底と継続の重要性を、支援先ホールの全スタッフと共有する。また、売り場ランチェスター戦略の第一人者として、科学的に売り場の支援を実施。売り場の書籍「あなたの売り場、太っていませんか?」を発売。

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