ダイコク電機主催の「MIRAIGATE2022-june DK-SIS Webセミナー」が6月20日よりスタートした。初日の講師はMIRAIGATE-SIS統括部の成田晋治上席講師、片瀬宏之首席講師が務めた。
第一部を担当した成田氏は、業界規模の変化、パチスロ業績向上のポイントを解説。まず、2021年の業界規模について、パチンコは売上・粗利ともに前年を上回り、パチスロは前年を下回っていたとし、これまで肌感覚で感じていた“パチンコ好調、パチスロ低調”の構図が数字に表れていたと説明した。
そのうえで、パチスロ業績を向上させるためのポイントとして「新台入替」「メイン機種の構築」の2点を挙げた。「新台入替」については、新台台数シェアが高い(新台導入台数が多い)店舗ほどアウト、粗利が高くなる傾向にあるとデータで示し、営業競争力を上げるために新台入替は重要だと述べた。一方、遊技機利益は少なることを示し、新台入替に投資しすぎるのはあまり効果的ではないと注意点も付け加えた。
メイン機種の構築では、ホールに多台数設置されている『押忍!番長ZERO』にフォーカス。5月のATタイプの開店時稼働率を見ると同機の業績が頭一つ出ているとし、「朝一の来店動機に確実につながっている。集客ポテンシャルを十分に持ち合わせている」と評価。さらに、従来の6号機は多台数設置になるほどアウトが分散し低調に推移する機種が多かったが「『番長ZERO』は多台数設置でもアウトが低下しない貴重な存在。同機が全てではないが、20円パチスロの業績を維持する一要因になっていることは紛れもない事実。増台という選択肢も現実的だ」と述べた。このほか、同機の設定活用、ATタイプにおける好業績を残すための条件(指標)についても解説した。
第二部では片瀬氏がパチンコ業績を上げるためのポイントとして「アウト支持率を指標とした自店タイプシェアの再構築」「ビッグデータから導いた特定日戦略の極意(業界初)」を挙げ、それぞれ解説。
特に、特定日戦略について片瀬氏は「特定日にパチスロに注力するホールが大多数だが、今だからこそ4円パチンコに注力することが、店舗全体に大きな影響を与える」とし、その根拠となる様々な角度からのデータを示して説明した。
また、セミナー特設ページには主催者として大上誠一郎代表取締役社長の挨拶を掲載。大上社長は「時流に応じた躍進への営業手法を提案させていただく」などと挨拶した。
同セミナーの会期は6月20日(月)から24日(金)までの5日間だ。