日電協の兼次民喜理事長は5月24日、都内で開催された回胴遊商の通常総代会にビデオ出演し、2,400枚規制を差枚数管理とし、有利区間の継続上限が4,000ゲームとなるパチスロ6.5号機や、今年11月頃の市場投入が予定されているメダルレスパチスロであるスマートパチスロの特性について解説した。
このうち、まもなく市場導入されるパチスロ6.5号機について、「現行機とは比較にならない性能」とアピールした兼次理事長は、2,400枚規制枚数上限の定義を「MY」から「差枚数」管理にしたことに伴い、吸い込んだ分に加え、2,400枚という出玉獲得が理論上可能になることを踏まえ、一定の条件を設けることを説明。1トリガーの出玉性能の上限として3,600枚を基準とする自主規制を敷くことを明らかにした。
続いて、一定量の出玉獲得で遊技が止まる「コンプリート機能」についても解説。兼次理事長は、「いわゆるリミッター。パチスロは1万9,000枚、パチンコは9万5,000個で遊技が自動的に止まるという機能だ。そしてこの上限は、あくまでも自主的に設けた数値になる」と明示。この機能を搭載することで、今後、極端な規制強化に繋がるような、行き過ぎた出玉性能を持つ遊技機が市場で稼働することを未然に防げるメリットを強調した。また、これら上限出玉値に対しても、できるだけ発生頻度を抑える方針であることを示した。
一方、スマートパチスロについては、かねてより伝えられているメダルレス機能による利便性向上や衛生環境の改善などに加え、「隠れたメリットとして、メダル投入や払い出しがない分、稼働が15〜20%ほど上昇するようになる」と述べ、時間効率の上昇による稼働向上効果が見込めるとした。