東京都遊技業協同組合は5月25日、都内ホテルで第55回通常総代会を開き、任期満了に伴う役員改選で、阿部恭久理事長を再任した。阿部理事長は6期目となる。
再任を受けて阿部理事長は、「業界は非常に厳しい状況ではあるが、少しずつ良くなる気配も見えてきた。ファンの皆さんに喜んでいただき、多くのお客様に来ていただけるような業界環境を構築していきたいと思っている」と決意を述べた。
また総代会に先立ち、警視庁生活安全部保安課の増田光春風俗保安対策官が行政講話を行い、パチンコ営業の健全化を推進する上でお願いしたいこととして、①旧規則機の撤去と適正処理、②依存防止対策、③広告宣伝の健全化、④暴力団排除と再関与防止対策、の4点に言及した。
特に旧規則機については、営業で使用されることがないよう強く求めたほか、撤去した旧規則機の不法投棄等がされないよう適正な処理を求めた。また規則改正によって射幸性が抑えられたことを踏まえ、釘曲げなど不正に射幸性を上げるような違法行為がないよう訴えた。
総代会後には、全日本遊技産業政治連盟が推薦する前参議院議員の木村義雄氏が来場し、産業と行政との関わり方や今後のパチンコ業界への期待を述べた。
その他、懇親会では都遊協の顧問で「時代に適した風営法を求める議員連盟」の事務局長を務める小倉將信衆議院議員が挨拶し、「皆様の業界でも多々改善すべき点があるかと思う。例えば、貯玉再プレイの手数料の問題や、あるいは政府全体で手続きの電子化を進めるべきと言っているにも関わらず、皆様の業界はまだまだたくさんの紙やハンコを伴うような申請に日々追われているのではないか。そうした問題も一つずつクリアできるように、私も先輩方のご指導のもと引き続き頑張っていきたい」と、業界の抱える問題に言及した。