全日本遊技産業政治連盟は5月23日、都内で関東近郊のホール関係者を対象とした勉強会を開催し、約350人が出席した。勉強会では、今夏の参議院選挙で自民党比例代表の公認候補となっている木村義雄氏を応援する意義を、同連盟の会長を務める全日遊連の阿部理事長をはじめ、各業界団体の幹部らが力強く訴えた。
基調講演を行った木村氏は、自民党の「時代に適した風営法を求める議員連盟」での取り組みを語りかけるとともに、依存問題に対する官庁対応として、自身がこれまで培ってきた厚労行政に対する経験を活かすことができる点を強調。「規制ではなく、産業振興という観点が重要だ。業界で働くことが生きがいとなれるような、新たな遊技産業になれるようにチャレンジしていきたい」と決意を表した。
一方、木村義雄氏を応援する至った経緯や目的を解説した回胴遊商大饗裕記理事長は、「これまでの業界は、依存問題の監督官庁にアプローチできていなかった。今回の規則改正では、射幸性が3割カットされたが、適度な射幸性という観点に沿えば、数%でもよかったのではないか。そして今、IR創設に向けた動きが進行しており、依存問題への対応はこれからも迫られるだろう。その時、射幸性と依存の関係性について、きちんと代弁してくれる人の存在が必要だ。ぜひ木村先生には、厚労行政30年という手腕を発揮してもらいたい」と訴えた。
また当日は、近年のファン動向を考察するパネルディスカッションを実施。パチンコライターの大崎一万発さん、ヒロシ・ヤングさん、業界ジャーナリストのPOKKA吉田さんをパネリストに迎え、それぞれが持論を交わすなどした。
※大饗(おおあえ)の「あえ」の字は、正しくは上が「郷」ですが、ご覧の環境によっては正しく表記されない場合がございます。