三重県遊技業協同組合(権田清理事長)は5月17日、津市内のホテルで第61回通常総会を開催した。組合員が多数集まっての総会は2019年(令和元年)以来となった。
総会にあたり挨拶した権田理事長は、コロナ禍での休業要請に対し県内で100%の休業協力を行い、組合の結束力を示せたことを振り返り、これからの諸課題に対しても結束して対応していく重要性を訴えた。
また、地域社会との連携について触れ、「コロナ禍での業界へのバッシングのように、誤解を招いてしまうことがないよう、平素から地域社会を意識し、社会貢献活動等を通して地域の方々との交流を深め、業界の理解者や協力者を増やしていくことが大事ではないか」と述べ、社会貢献への取り組みに理解を求めた。
来賓挨拶では、三重県警察本部生活安全部長の祝辞を同生活安全部・岡崎浩司首席参事官が代読。そのなかで、警察からのお願いとして、キャンブル等依存症対策と各種事件事故の防止について言及。特に依存症対策では、風営法に抵触しない広告宣伝、営業所への年少者の立ち入らせの禁止、規則に適合した遊技機の設置の3点を要望した。
総会ではその他、認定NPO法人・フリースクール三重シューレに運営支援金を、三重県防犯協会連合会に防犯啓発物品をそれぞれ寄贈した。また、様々な依存問題に対し支援活動等を行う三重ダルクに助成内定証を手渡した。
さらに防犯指導として、三重県警OBらが所属する一般社団法人「あさあけ」の指導員が、さすまた、ネットランチャー、催涙スプレー、カラーボール、防御盾の使い方などを紹介したほか、さすまたとネットランチャーを使った実演を行った。三重県内では今年3月にパチンコ店で強盗未遂事件が発生しており、近年は遊技業関連事業所が狙われる事案が散見されていることから、ホール関係者の防犯意識の高揚を図った。