パチンコホール関連会社11社は4月1日、厚労大臣の認可を受け、総合型企業年金基金である遊技関連企業年金基金『YUKiN（ゆうきん）』（東京都台東区）を設立したことを発表した。参加企業は、㈱グランド商事・アドバンス、㈲向陽商事、㈲三陽商事、㈱新富商事、 ㈱ステラパートナー、㈲スリーアローズ、㈱不二商事、㈱平成観光、 ㈱ベスト・ワン、㈱マルハン、㈱陽光商事の11社（50音順、4月1日現在）となっている。
この基金は、遊技関連企業で働く人の老後に向け、効果的な資産形成を“退職金積立年金制度”の運用で支援するというもの。従業員のモチベーションと生産性の向上に貢献することで、業界を成長に導くことを目的に設立されたという。
基金に加入した従業員は、前払い退職金制度を利用して1,000円単位で設定した毎月の掛金を、将来に向けた退職金として積み立てることができる。積み立てた掛金は大手生保によって運用され、退職時や休職時、育児・介護休業時に受け取ることが可能だ。
企業側のメリットとしては、既存の人件費を活用して運営する退職金の積立制度のため、追加の退職金費用が不要となるほか、経営者や役員も加入が可能。さらに従業員の離職率が低下する効果もあるとしている。一方、従業員側のメリットとしては、積み立てた掛金の元本が保証されることに加え、利息分を受け取ることが可能。掛金額は毎年2回（3月・9月）に変更できる。
なお基金の運営は、参加企業各社から代表者を選出して行い、事務局は、マルハンのグループ会社「ステラパートナー」（東京都台東区、遠上智之代表）が支援する。同基金では今後、業界のスケールメリットを活かし、関連会社を含む参加企業を増やしていく計画としている。
