パチンコ・パチスロ業界の政治連盟である全日本遊技産業政治連盟は3月15日、都内ホテルで会見を開き、今夏の参議院選挙で自民党比例代表の公認候補となっている木村義雄氏を支援することを発表した。木村氏は1948年4月生まれ。参議院議員1期、衆議院議員7期を務めた実績があるほか、『時代に適した風営法を求める議員連盟』に属している。
会見には木村氏のほか、同政治連盟の会長を務める全日遊連の阿部恭久理事長をはじめ、日遊協・西村拓郎会長、日工組・榎本善紀理事長、日電協・兼次民喜理事長、全商協・中村昌勇会長、回胴遊商・大饗裕記理事長、MIRAI・東野昌一代表理事、余暇進・千原行喜副代表理事の業界8団体の各代表(副代表)が出席し、木村氏支援の経緯や政治連盟の今後の方針などを説明した。
木村氏は、風営法議連を通じてセーフティネット保証・政府系融資へのパチンコ店の適用や、コロナ禍での経過措置期間の延長など、業界の後押しを行ってきたとし、「遊技産業の皆さんが理想とする業界環境にはまだまだほど遠いと感じている。今後も皆さんとともに、しっかりと業界の将来を見据えた活動をし、頑張っていく決意だ。衆議院を7期、参議院を1期務めた経験と実績をもとに、得意分野である厚生労働の問題はもとより、遊技産業の皆さんの努力が報われ、やりがいのある産業として繁栄への道筋が描けるよう、全身全霊をあげて取り組んでいく」と決意を表明した。
遊技産業政治連盟の会長を務める阿部理事長は、「前回の参議院選挙では票が足りなかったが、初めて我々が選挙に対して前向きに動いた。(政治との)関係ができたことで、セーフティネットの対象になるなど、政治の力をお借りして変わってきたところはかなりある」と前回の選挙からの状況の変化を振り返ったほか、ファンが抱えている今の遊技機への不満についても「我々だけの力ではなく、お力を借りながら、少しでもよりよい方向、ファンの皆様にも喜んでもらえる環境を整えていくことができれば、政治との関わりに意味があるのではないか」と今回の木村氏支援の意義を強調した。
日遊協の西村拓郎会長は、「ある国会議員の先生が以前、遊技業界は雇用の数や納税の額、社会貢献活動を十分に行っている一大産業であるにもかかわらず、世間のイメージが全く伴っていない珍しい業界とおっしゃっていた。この業界を未来に向かって子々孫々残していくために、絶対的に木村先生の力が必要だ。自民党の先生にも我々の業界をしっかりと理解していただき、遊技産業を盛り立てていくためにも木村先生を応援して、業界の力になっていただけると確信している」と述べた。