クロスメディア戦略のすすめ【コラム】

投稿日:2022年1月17日 更新日:

失敗しない売り場プロモーション(文=野島崇範/プラスアルファ専務取締役)

この数年、LINEやTwitter、Instagramなどを活用する店舗が増加して、やっとパチンコ業界でもメディアミックス化され始めました。「様々なSNS媒体で実施する意味はあるのか?」「手間が増えるだけ!」「管理が大変」という話をお伺いします。しかし、新規顧客の獲得を目指すのであれば、最低限メディアミックスは推し進める必要があります。

それは、なぜなのか?

住む住人が異なるからです。TwitterにはTwitter界隈の住人がいて、InstagramにはInstagram界隈の住人がいます。ここで言う住人とは、その世界に長く滞在する人々のことを指します。

Twitterを使う人はTwitterがSNSの活動の中心であり、1日の利用頻度や利用時間が圧倒的に他のSNSよりも多く、長いです。Instagramも同様のことが言えます。つまり、新規顧客の獲得のためには、住む世界が異なるお客様へアプローチをしなければ、間口は広がらず、新規のお客様のご来店は増えません。

過去、顧客の価値観は概ね一律化されており、チラシ一辺倒でも問題ない時代は確かに存在しました。しかし、スマートフォンの登場で顧客の価値は大きく変化しました。もちろん、お客様が利用するSNSもその流れを受けて変化しています。だからこそ、メディアミックスで対応するのです。

しかし、やっとパチンコ業界が認識し始めたメディアミックスだけでは、新規顧客の獲得は弱いです。現在、メディアミックスという考え方から進化して、クロスメディアの時代だと言われています。クロスメディア戦略で情報発信を練り上げていくことが重要です。ここまでは前回の復習と補足です。

では、今回は実践編の第一弾として、クロスメディア戦略を練るために、SNSの強化する順位を共有します。どのSNSを起点にクロスメディア戦略は練り上げるべきでしょうか?

答えは、LINEです。では、なぜLINEなのでしょうか?この質問を考えて頂くために、視点をずらします。

広告効果を最大化するために重要なことはなんでしょうか?

意外に見落としがちですが、伝える分母です。10名に伝えるより、100名や1,000名に伝えた方が、顧客の反応する総人数は増えます。例えば、1%の反応率の場合、伝える分母が10名の場合は誰にも伝わらないが、100名の場合は1名、1,000名の場合は10名に伝わります。分母の差異によって反応する人数は増えます。もちろん、反応率を高める努力はすべきなのですが、この反応率を高めるためには、時間とエネルギーが掛かります。そのため、最短で結果を出すためには、まずは、分母が大きな池に広告という餌を投げて釣ることが先決です。

だから、日本国内で8,600万人利用しているLINEを起点にクロスメディア戦略は練ることが大切です。では、次にLINEと掛け合わせてクロスメディア化するものは、どのSNSが良いでしょうか?

それは、YouTubeです。なぜなら、2021年時点ではLINEに次いで6,500万人の利用ユーザーを抱える媒体だからです。つまり、大変申し上げづらいことですが、パチンコ業界はTwitterへ懸命に時間と労力を掛けていますが、Twitterは4,500万人で3番目であり、まず強化しなければならないのは、YouTubeなのです。

ここで補足しますが、「SNSはご年輩のお客様には適合しない!」とおっしゃる方がいます。確かに、数年前はそうでした。しかし、SNSなどのメディアは急成長します。YouTubeはTwitterやInstagramと比較して、圧倒的にご年輩のお客様に利用されるSNSとなったのです。だからこそ、2022年はYouTube元年としてクロスメディア戦略の要として育てることをお勧めします。

広告原点回帰2022 2つの正しい集客手法
https://www.youtube.com/watch?v=aiIv_USfZF0

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◆プロフィール
・野島崇範(のじま たかのり)
1983年三重県生まれ。北海道教育大学卒。全国のホールを年間1,000店舗以上調査し、その中から繁盛店に共通する法則を見つけ出し「伝達力」と定義。「伝達力」調査の分析に基づき、お客様立場の徹底と継続の重要性を、支援先ホールの全スタッフと共有する。また、売り場ランチェスター戦略の第一人者として、科学的に売り場の支援を実施。売り場の書籍「あなたの売り場、太っていませんか?」を発売。

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