目次
紆余曲折を経て業界標準となった
マースのパーソナルPCシステム
各台計数機の分野で常に業界をリードし続けるマースエンジニアリング。ここではマースのパーソナルシステムがどのように進化を重ねてきたのか、初代パーソナルから最新のユニコン搭載機までの変遷を辿る。
初めてパーソナルが世に登場したのは遡ること1996年、玉積み全盛期のことだった。業務効率化、利便性向上を図れる最先端の設備として発表するも、玉積みトレンドに逆行する形となり、思いのほか導入は広がらなかった。
パーソナルがシリーズとして再スタートをしたのは2006年。初代「パーソナルPCシステム」を発表した時だった。当初は、玉積み営業ならではの“出玉感”に欠けることから、当時のオーナーは業務効率化を取るか、出玉感を取るか、頭を悩ませる日々が続いたという。しかし、店舗運営の効率化を重視する風潮に後押しされるように、マースのパーソナルPCシステムは徐々に全国へ拡大し、今では他のメーカーも各台計数機を提供するようになったが、それらも含めて、パーソナルと呼ばれているようだ。
パーソナルが実現する圧倒的な省力効果
ここで、実際の導入事例をもとにパーソナルの実力を検証してみる(下記表参照)。
パチンコにおける1日あたりの呼出回数を比較すると、玉積みが約770回に対し、パーソナルでは約70回、実に11倍もの差が生じている事が分かる。これを台当たりの呼出回数に置き換えると、パーソナルは僅か0・2回。一方、玉積みは9・6回となり、パーソナルの呼出頻度は単純計算しても玉積みの1/50回で済む計算だ。あくまでも一例にすぎないが、パーソナルがどれだけスタッフの省力化に寄与するのか分かってもらえるだろう。
数えることだけがパーソナルに非ず
このようにパーソナルPCシステムは、ホール経営に大きく貢献する働きを見せている。しかし、そこで一切満足しないのが、業界をリードし続けるマースエンジニアリングだ。
「玉を貸出して、数えるだけがパーソナルの役目ではない」。こうした飽くなき向上心とものづくり精神からUNIT&COMPUTER『ユニコン』が生まれた。プリペイドと会員カードの売上管理、遊技台データの集約管理、顧客管理と遊技動向データ管理を遊技台毎に行うことが可能となり、これらを活用することで、ホールの経営戦略をさらに高次元なものへと進化させることができるようになった。
PL指標がもたらす新たな経営戦略
ユニコンから取得できる各種データの精度は日進月歩している。特にマース独自の遊技動向データ“PL指標”は、遊技台のもつ本来のポテンシャルを正確に把握できるため、遊技台の入替指標になる。省力化や業務効率化のメリットは、他社のパーソナルシステムでも同等に受けられるが、PL指標を用いたホール経営戦略を構築できる点がマース独自の強みだ。 また、ユニットに挿入された会員カードを通じて、会員の来店を検知することで、会員とコミュニケーションを取るキッカケとしても活用可能。『総合管理V2』『接客サポートシステム』と連動させることでユニコンは真価を発揮し、ホールの集客力を最大限に高めることができる。実際、導入しているホールは“ホール経営に無くてはならないシステム”と絶大な信頼を寄せている。
時代に即した製品を生み出し、進化させ続けるマースエンジニアリングに、今後も注目して行きたい。