日本生産性本部余暇総研は9月28日、都内で「レジャー白書2021記者発表会」を開催。2020年中の余暇活動をまとめた『レジャー白書2021』の概要を公表した。同白書の発刊は10月4日。
パチンコ・パチスロ関連の指標では、参加人口は前年より180万人と大幅に減少し、710万人と推計された。昨年、過去最低の890万人と推計されたが、2年連続で過去最低を更新する結果となり、遊技機撤去を巡る問題やコロナ禍に見舞われた影響の大きさが浮き彫りとなった。市場規模(貸玉料金)についても、14.6兆円(前年比5.4兆円減)と非常に厳しい結果が示された。
2020年の余暇市場全体の市場規模は55兆2,040億円で、前年比23.7%減となった。余暇市場は、「スポーツ部門」、「趣味・創作部門」、「娯楽部門」、「観光・行楽部門」の4部門全てで前年比マイナスだった。
ここまでの落ち幅となった原因はやはり新型コロナウイルスにあり、特に参加人口については、前年まで9年連続で首位をキープしていた「国内観光旅行」や、「外食」などのレジャーで大幅減に。一方、巣ごもり需要により、「動画鑑賞(レンタル、配信含む)」が初の首位となったほか、「読書」「音楽鑑賞」を始めとした在宅レジャーや、「ウォーキング」「SNS、ツイッターなどのデジタルコミュニケーションツール)」など、場所を問わない又は近場で行えるレジャーについては増加した。