回胴遊商は5月25日、令和3年度の通常総代会および組合大会を、都内文京区の東京ドームホテルで開催し、役員改選で大饗裕記理事長の3選を決議した。当日は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、規模が大幅に縮小されたほか、会場を訪れることができない組合員向けに会の模様がYouTubeで配信された。
再選を果たした大饗理事長は、販売商社が経過措置延長によって苦境に陥っていることに対し、謝罪の言葉を述べたうえで、「3度目となる理事長に選任されたということは、責任をしっかり果たせ、ということだと思う。これから、規制が緩和されたパチスロ機が登場し、胸を張って購入いただける状況が待たれるところだが、役員一同頑張っていきたい」と抱負を語った。
また、行政挨拶として警察庁の小堀龍一郎保安課長から寄せられた祝辞を松尾健弘専務が代読。祝辞では、21世紀会決議に対する尽力を期待する旨が綴られていたほか、新規則機の普及に伴い増加していく中古機流通の健全な運用が要請された。
さらに当日は、全日遊連の阿部恭久理事長と日電協の兼次民喜理事長が、ビデオメッセージを寄せた。そのうち、兼次理事長は、経過措置が延長した経緯に触れながら、調整役として奮闘した大饗理事長の功績をたたえるとともに、規制緩和機となるパチスロ6.2号機について言及。兼次理事長は、「低ベース化と、(有利区間)1,500ゲーム規制の撤廃という遊技性のボトムアップにつながる自主規制の緩和を行政の理解により実施できることになった。これらの性能基準を有したパチスロ6.2号機は世に出ていないが、まずは3,000ゲームまで伸長した低ベース機が秋から冬にかけて、そして1,500ゲーム規制完全撤廃の低ベースのメダルレス遊技機が来年の4月、5月くらいにはお目見えするはず」との見通しを語るなどした。
※大饗(おおあえ)理事長の「あえ」の字は、正しくは上が「郷」ですが、ご覧の環境によっては正しく表記されない場合があります。