デイサービスにエンターテイメント性を組み込んだ介護施設「リゾートアロハ」をFC展開しているクレドは2月10日、Zoomを用いたオンラインセミナーを開催し、同施設がコロナ禍でも安定した収益を確保している要因や、介護ビジネスを成功させるポイントなどを解説した。
セミナー冒頭、介護ビジネスの現状と将来性についてレクチャーした同社の松尾太二氏は、介護に関わる国の予算規模が増加傾向にあることを指摘。「2025年には15兆円を超え、2040年には25.8兆円という試算もある」とし、特に団塊ジュニア世代が定年を迎える2040年以降にピーク期が訪れるなど、安定した市場の拡大傾向が続くビジネス環境にあることを説明した。
さらに、昨年の緊急事態宣言中、多くのデイサービスで新型コロナウイルス感染拡大の影響から売上減少が生じているのに対し、同社が運営する「リゾートアロハ」については、利用控えの動きが一定数あったものの、他の施設が休業するなどしたこともあり、開業中の10施設平均で、20%売上が増えたというデータを披露。施設内通貨の導入やリハビリを兼ねた食事など、楽しませる接客サービスに注力する運営を心がけたことで、利用者が自ら進んで足を運び、今のコロナ禍においても安定した収益が確保できている優位性が指し示された。
続いて同社の鈴木悠介氏は、リハビリ特化型やアミューズメント型、認知症対応型など、様々なデイサービスの運営形態をトータルでカバーする「リゾートアロハ」の特色を説明しながら、FC事業の収益モデルについてプレゼンテーション。通常規模のデイサービス定員30人、安定期90%稼働といったケースでは、1施設あたり年間約2,000万円ほどの営業利益が見込めるとの試算を示した。さらに、施設長研修や施設レイアウト、集客提案といった、成功に導くためのノウハウも実地ベースでサポートしていくという。
鈴木氏は、「弊社は事業参入してこの春に5年目に突入するが、まだまだ可能性しか感じていない。介護事業という業種は、この先も世の中に不可欠な事業であり、社会資源だと認識している。コロナ禍でも安定的に運営を行うことができることも、今を受け止めて変化する大切なことだと考えている。新しいジャンルの介護を広く皆さんに知って頂き、高齢者の方々、ご家族の方々に素敵な時間を提供していきたいと思っている」と語った。
同社によるオンラインセミナーは2月17日にも開催。参加費は無料となっている。
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