【永澤有希のユキペディア】
今回の永澤有希氏のユキペディアは特別編となります。本誌連載中「間違いだらけの女性活用」のバックナンバーより、「ホール幹部が参考になった」と多くのコメントが寄せられたコラムをチョイス。WEB上にて、改めてご紹介します。
こんにちは、ミチスケジャパン永澤有希です。
今回は、月刊グリーンべるとに連載中の私のコラム「間違いだらけの女性活用」の中から、第7回で執筆した「女性の生理はまぁまぁ把握して、決して口に出さない」を、お届けします。
これは、現在発刊中の月刊グリーンべると(2021年2月号/1月20日発売)に掲載している私のコラム、第89回の「セクハラは、忘れた頃にやってくる」と、連動しています。ぜひ、本誌コラムもご覧くださいね。
さてさて、なぜ何年も前に書いた私のコラムを、またUPする運びになったかと言いますと…
某パチンコ企業のイケメン幹部から、こんなLINEを頂いたからです。
私事ですが、まず、6〜7年も前に書いたコラムを思い出して下さり、スクショまで送ってくださった事が非常に嬉しく、光栄で、頭が下がる思いでした。深謝いたしますm(__)m
正直、「わたしのコラムなんか誰も読んでないだろう」と油断して、いつも放送コードすれすれのことを伸び伸びと書いておりますゆえ(あ、でも全て真実です!綺麗事に真実なんか無いのですから。うふ♪)…
なのでいまだに、初めてお会いした店長さんから
「いつもグリーンべるとのコラム読んでます!最近書いていた『第三者褒め』って、どうやったらうまく行きますか!?」
など具体的に言われると、
「えぇ〜、そこまで読み込んでいてくださったんですか!?」
と、逆に焦ってしまうのですが。
はい、ですから、2014年に書いた「女性の生理はまぁまぁ把握して決して口に出さない」というコラムも、「生理」というある意味タブーとされるワードをタイトルに持って来たとき、多少の躊躇はありました。
でもやはり、パチンコ企業に在籍していた私は、実際の現場で女性生理の向き合い方などを触れてきた者(当事者としても、相談される幹部社員としても)として、きちんと伝えねばならない、という使命感で書き上げたコラムです。懸念はありましたが、公開後、パチンコ企業女性役職の方々から「そのとおり!」「書いてくれてありがとう!」とお言葉を頂きました。ありがとうございます。
では…以下ご一読くださいませ。本誌は文字数制限がありキツキツで書いていたため、多少加筆をしております。
月刊グリーンべると連載コラム「間違いだらけの女性活用」(永澤有希:著)
第7回「女性の生理はまぁまぁ把握して決して口に出さない」
女性の機嫌が悪いと、よく「生理中?」と茶化されます。
しかし、生理よりもPMSの方がイラつきます。
PMSとは、Pre Menstrual Syndrome(プレ・メンスチュアル・シンドローム)の略で、生理前1週間前後の心身不安定な状態を指します。生理前の女性には、主に、怒りやすい・涙もろい・男性に対し攻撃的になる…などの症状が現れる、というものです。
多くの女性にとって、「多少の生理痛は当たり前」であり、通常通りに働きますし、自分に合った薬を飲んだりお腹を温めるなどのケアをして仕事に臨みますが、中には「生理だからホールに出ない、今日はカウンターだけ♪」と言う人もいるものです。しかし、それを店長が認めると、他の女性から「みんな生理痛でもホールに出るのに、○子だけ贔屓して!」と反感を買います。
生理痛が酷いなら医者に行けばいいですし、私も実際に「生理痛が酷い」と訴える新卒社員に「そこまで酷いなら、一度婦人科で診てもらって」と幾度もアドバイスをしましたが、そういう人に限って「婦人科は一人だと恥ずかしくて行けない」と、ニヤニヤしながら言うのです。要するに「生理を言い訳」にする女が存在する、という事です。
生理を言い訳にする人は、仕事も「○○が☓☓だから私には出来ない~」と言い訳ばかりして、ロクに働きません。そのくせ案外、男性の従業員にはすり寄って行くのです。
生理が重くて、貧血で倒れるほど重篤な人も居ます。職場や駅で倒れて、救急車で運ばれた女性も多数います。
しかしそれと「生理を言い訳にする女」は、質が違うのです。
あなたが男性管理職だとして、たくさんの部下がいるのに、下っ端の女子スタッフが女性管理職を飛び越えて「生理痛がひどいんですぅ」と言って来たら要注意。生理を盾に近付く女はクセモノで、トップに擦り寄る事で自分の地位を固める天才です。そして口が軽い。既婚のあなたが関われば最悪の場合、失職と家庭崩壊がセットでやって来ますので、対応は女性陣に任せるのが賢明です。任せられる女性がいない(女性役職がいない店舗など)場合でも、女性の生理の相談事は男性が解決するのはNGで、本部などにSOSを仰ぎましょう。
ピルは、昔は避妊目的でしたが、今は「低用量ピル」といい、PMSや生理痛予防の服用が目立ちます。私もたまに体調コントロールで使いますが、男性から「ピル飲んでるの?ウヒャヒャ」と卑猥な反応をされると、たとえそれが親しい相手でも「嫌だな」と思います。
ここがポイントで、
女性は、男性から生理関係の話を振られると嫌悪感を抱く
という事です。
では、おさらいです。
①女性にはPMSがある
②生理を言い訳に使う女は要注意
③ピルは避妊目的だけではない
④男性から生理の話題を振らない
女性部下がいつになく反抗したり、些細な事で泣く日もあるでしょう。そんな時、「女は色々ある」と受止める材料として、女性生理の理解は大切です。
但し「生理?大変だね」と決して言わないこと。途端に女性はあなたを『キモッ!』と嫌悪します。
女性の生理に関わり過ぎると「キモい」と陰口を叩かれたり、逆に「生理だから大目に見て」と図に乗られたり、何かと面倒なので、黙って見守れば良いのです。女性だって男性の生理は理解できないのですから。
「まぁまぁ把握して口に出さない」が、女性部下との心地良い距離感と、強い信頼関係を育む秘訣です(完)。
──月刊GreenBelt 2014年4月号掲載「間違いだらけの女性活用」より
いかがでしたでしょうか。
7年も前のコラムなので、表現が現在と多少異なる部分はありますが、男女の根っこの部分は何年経っても変わりません。何かのご参考になれば幸いです。
では、またユキペディアでお会いしましょう♪
あ!冒頭にも書きましたが、このコラムと連動している現在発刊中グリーンべると2月号「セクハラは忘れた頃にやってくる」も、併せて読んでくださいね〜。
◆著者プロフィール
永澤有希(ながさわ ゆき)
㈱ミチスケジャパン 研修講師・組織人事コンサルタント
コンサル企業、パチンコ企業を経て現職。経営者の気持ちもスタッフ心理も理解できる唯一のコンサルタント。厚労省推進PA選出など、採用教育、組織作り全般で成果を上げ、評価の厳しい創業者からも「永澤くんのお陰で組織が変わった、貢献度は大きい」の言葉を貰う。業界特有のハラス問題も精通しハラスメント防止研修も多数担当。現場経験から「業界に必要」と感じるものはジャンル問わず勉強を欠かさず、メイクアーティストや予防医学指導士、防火防災士などの資格取得。企業および遊技業協同組合等の講演も多数担当。
研修(接遇・管理者研修・新人研修・新店研修・女性活用・ハラスメント研修ほか)および講演の問合せはMail info@michisuke.com
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