【永澤有希のユキペディア】
本誌「間違いだらけの女性活用」連載中、永澤有希氏の新連載がwebでスタート!組織人事コンサルタントとして「人がすぐ辞める企業を、優秀で強い組織に激変」させるなど多数の実績を持ち、予防医学指導士・メイクアーティストなどの資格も保持し「ホールスタッフを輝かせる事が私の使命」と語る永澤氏が縦横無尽に切り込みます!
こんにちは、ミチスケジャパン永澤有希です。
今回も、ホールにお勤めの方から頂いたメッセージをもとにユキペディアを進めて参ります!
某ホール企業で仲良くさせてもらっている、お顔も性格も美しい女性役職さんから頂いたお声です。
女子の切実なお悩みですね。バストアップにまつわる事だって、予防医学指導士の立場から、そして、ムダに人生経験豊富な立場から、たくさんお話できますよ!
豆乳で豊乳!?
皆さま、「豆乳でバストが大きくなる」というお話を聞いたことはありませんか?
「○○を食べると✗✗になる!」という都市伝説は、昔からたくさんありますよね。よく知られているのは「お魚(青魚)を食べると頭がよくなる」とか。
はい、私、青魚大好きですよ。
青魚大好きですけど物忘れはものすごく激しいわたくしでございますが、それが何か?自分の言ったことをすぐ忘れ、尊敬する上司から「ナガサワくんは頭の中に消しゴムが入ってるんじゃないの!?」と呆れられたお魚大好きなあたくしですが、それが何か?
ですから、「○○を食べると✗✗になる」というお話は、眉に唾を付けて聞いていたのでございます。
以前、某テレビ局が「納豆を食べると痩せる」という特集をしてスーパーから納豆が消えたそうですが、実はそのダイエット効果もデータを捏造したもので、番組は打ち切りになった…という一件もありましたよね。
特に「豆乳でバストアップ」なんてお話は、どう見ても美容整形でインプラントを挿入したとしか思えないような、身体がものすごく細いのに、ある時を境に突如として胸だけ異常に大きくなったタレントさんが、「前は貧乳でしたが意図的に太って、それから胸だけ残して痩せました!鶏肉たべると胸が大きくなります!」という「控えめにみても嘘100%」と同類で、これっぽっちも信じておりませんでした(美容整形やインプラント挿入は否定いたしません。ご本人が望む姿になり気持ちがアガるなら良い手段と存じますし、美を追求する姿勢は素晴らしいものです。但し美容整形の失敗例もたくさん見ているので、お医者選びはどうぞご慎重に)。
私事で恐縮ですが、子供の頃から牛乳も豆乳も苦手です。牛乳は、給食でいやいや飲んでいましたが、豆乳は牛乳と同じ「にゅう」繋がりで「豆乳?きもちわるーい」と思い(幼な心の思い込みです)、一度も飲んだことがありませんでした。
そんな、一度も口にしなかった豆乳ですが、ある時はじめて口にしたのです。
数年前、体調を崩して引きこもることになった際、栄養のつくものを備蓄せねば…と、ネットスーパーであれこれ物色しているうちに「豆乳」が目に入り、なぜか「買ってみよう」と思ったのです。
その晩、はじめて飲んだ豆乳は…「あ、思ったほど怖くない」が、率直な感想でした。マメくささは感じるものの、牛乳より飲みやすいかも…と思った私は、かなりの勢いでゴクゴクと飲んだのです。そして、就寝いたしました。
その数時間後…
「ぃぃぃぃ…痛い!」
猛烈な胸の痛みで覚醒しました。痛いなんてものではなく、激痛です。体の内側から、細胞が猛烈に暴れているような。胸が張ってズキズキするので寝ていても身体を真っ直ぐにできず、海老のように背中を丸めざるを得ません。
「まさか、これが豆乳を飲んだことによる豊胸効果?」
豆乳の栄養素がバストアップに効く、と言われるのが「イソフラボン」です。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをする、と言われています。
「豆乳で胸が大きくなるという都市伝説は、本当だったのかも」
いやでもそう認識せざるを得ないほどの、痛みでした。
豆乳の味は克服したものの激痛が怖く、豆乳を「習慣化する」ことはありませんでした。それでも年に数回、こわごわ飲んでみますが、酷い胸の痛みは後にも先にもあの晩だけ。「あの激痛は、たまたまレセプターにハマったのかな」と感じます。ひとつ言えるのは、「豆乳がバストアップとまるきり無縁ではない」ということを、身を以て経験した、という事です。
ですので、「胸が大きくなりたい」というお悩みLINEを下さった美人役職さまには、「こんな激痛もありました」とお話させて頂いた上で、豆乳も効果はあるようです、と返信させて頂きました。
過ぎたるは及ばざるが如し
その後、私がコンサル支援しているホール企業で、懇意にしているホール女子・A子さんが出産し、彼女の自宅で食事会をするため、いろいろ食材を買って行きました。暑い日でしたのでさっぱりと冷や奴も食べたいなと思い、お豆腐も持参したのです。
するとA子さんが
「わたし、大豆アレルギーになってしまい・・・納豆やお豆腐が、食べられなくなっちゃった」
と言うではありませんか。
「え?」
彼女いわく
「母が、『豆乳飲むと母乳の出が良くなるから』と言って、たくさん買ってくれたの。なので毎日2リットルぐらい飲んでたら、ある晩、ものすごく気持ち悪くなって…食道のあたりが痒いっていうか…。それで医者に行ったら『大豆アレルギーです』って。豆乳の飲み過ぎが原因なんですって! だから、大好きな納豆も、もう食べられなくて、悲しい・・・」
「えぇ!?」
食物アレルギーは、食べ物に含まれるタンパク質を身体が「異物だ」と思ってしまい、じんましん、嘔吐、呼吸困難などを引き起こす疾患です。
小さなお子さんは、卵、牛乳、小麦といった「三大アレルゲン」と呼ばれる食品で起きることが多いのですが、大人は多様な食物が引き金になるそうです。
大人の食品アレルギーは完治しないことが多い、とも言われています。
実は私、国民食と言っても過言ではない、みんな大好きな「納豆」が食べられない非国民(?)なので(納豆が苦手な家族の中で育ったため)、一生納豆が食べられないという気持ちはよく分からないのですが、それでも「大好物だったものがアレルギーで食べられなくなる」と想像すると、A子さんが超絶気の毒になりました。
数ヶ月後、A子さんが
「旦那の実家で、お義母さんが作った納豆のはさみ焼きが美味しそうで、どうしても食べたくてちょっとだけ食べたら、大丈夫だった!」
と言うので
私「え?納豆のはさみ焼きって?」(納豆を食べないのでレシピが分からない)
A「油揚げに、納豆を入れて焼いたやつ」
私「油揚げは、大丈夫だったの?」
A「え?」
私「だって、油揚げも大豆製品でしょ?」
A「え?そうなの?」
私「油揚げって、お豆腐を揚げたものでしょ」
A「えー、知らなかった!…あ、だから油揚げって、スーパーのお豆腐とかのコーナーに置いてあるんだ!」
お後がよろしいようで。
次回のお話は・・・
はい、もちろんユキペディアが単なる「バストアップ」の話で終わるわけはなく、ここから先は「女心に付け込む悪徳ビジネス」のお話に突入いたします。
冒頭の美人役職さまから頂いたLINEには続きがありまして・・、
美容を謳うサプリメントは危険が一杯ですし、女性を狙う「悪徳美容ビジネス」も、昔から絶えることがありません。
次回は本件の本題「情報弱者を狙う美容トラブル」についてお書き致しますね。
それではまた、ユキペディアでお会いしましょう。
◆著者プロフィール
永澤有希(ながさわ ゆき)
㈱ミチスケジャパン 研修講師・組織人事コンサルタント
コンサル企業、パチンコ企業を経て現職。経営者の気持ちもスタッフ心理も理解できる唯一のコンサルタント。厚労省推進PA選出など、採用教育、組織作り全般で成果を上げ、評価の厳しい創業者からも「永澤くんのお陰で組織が変わった、貢献度は大きい」の言葉を貰う。業界特有のハラス問題も精通しハラスメント防止研修も多数担当。現場経験から「業界に必要」と感じるものはジャンル問わず勉強を欠かさず、メイクアーティストや予防医学指導士、防火防災士などの資格取得。企業および遊技業協同組合等の講演も多数担当。
研修(接遇・管理者研修・新人研修・新店研修・女性活用・ハラスメント研修ほか)および講演の問合せはMail info@michisuke.com LINE: https://lin.ee/VZJ69ptu tel 03-3576-8159