東京都遊協は6月12日、都内文京区の東京ドームホテルで臨時総代会を開催。任期満了に伴う役員改選の結果、阿部恭久理事長を再任した。
同組合の執行部は5月25日以降、空白の状態が続いていた。同日、東京都内のパチンコホールに対する休業要請が当面続く事態を受け、同組合では臨時執行部会を開催。組合として組合員ホールに対する休業要請、要望等はせず、「各経営者の判断に委ねる」ことを決定した。
その一方で、東京都認可の協同組合として都からの協力要請を全うできないことを理由に、阿部理事長及び全副理事長は総辞職(専務理事を除く)し、新たな執行部を6月12日開催の総代会で決める予定としていた。
総代会の冒頭、阿部理事長は「休業をせず営業を続け、マスコミからパチンコ業界のみが休業要請に従っていないかのような報道をされた時期もあり、マスコミの過剰な報道に対して疑問を持ったが、業界として足並みを揃える重要性を強く感じた。これからは新型コロナウイルスのガイドラインを重視し、パチンコ店からクラスターを発生させないという強い気持ちをもって営業してほしい。組合員が一丸となり対策を進め、ファンが安心して遊べる環境を整えていきたい」と挨拶した上で、休業要請に協力した多くの組合員に謝意を述べた。
議案の審議では阿部理事長ほか、15名(新任5名)の副理事長および1名の専務理事を選任。再任となった阿部理事長は「引き続き、都遊協の理事長として選任を受けた。業界は非常に厳しい時ではあるが、組合員の協力をいただき、少しでも業界が良くなるように努力していく」と抱負を述べた。
当日の総代会は総代125名中、79名が出席し成立。役員改選のほか、長年に渡り組合運営を支えた計21名の退任理事や監事、単組の組合長に対する感謝状の贈呈式および計20名の新組合長を紹介した。