フィールズ、経営改革が結実し4期ぶりに黒字決算

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フィールズは5月15日、2020年3月期決算短信(連結)を発表。販管費の削減など経営改革が結実し、4期ぶりの黒字決算となった。

期中の業績は売上高665億8,700万円(前年同期比31.2%増)、営業利益7億1,300万円(同25億4,600万円増)、経常利益9億3,900万円(同28億400万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億9,000万円(同11億500万円増)。

同グループでは2016年度および2017年度に2期連続の赤字決算となったことから、2018年度より経営基盤の整備および強化に着手した。クロスメディア事業を再構築するとともに、事業全体をフィールズを中核とする遊技機流通部門、BOOOMを中核とする遊技機開発部門、円谷プロダクションのIP&MD部門、デジタル・フロンティアの映像部門の4つの部門に集約。それぞれ収益力向上に取り組んでいた。

遊技機部門では、提携メーカーとの連携や、流通と開発の部門間における連携を強め商品力の向上に注力。さらに、最適コストでの経営を実現すべく様々なコスト削減を強力に実行し、連結販管費を240.7億円から140.9億円へと約100億円減少させた。

また、当期において販売する予定だった主力パチスロ機が次期の販売となったことで、2月14日付で業績予想を下方修正していたが、第4四半期に販売した『パチスロ 新鬼武者』『エヴァンゲリオン フェスティバル』等が想定を上回る販売台数で着地。結果、売上高ならび営業利益等の増加を主因として、修正業績予想を上回る結果となり、パチンコ・パチスロ売上計上台数は前期を上回る19万1,000台(前年同期比5万3,000台増)となった。

遊技機流通部門の次期の見通しについて、上半期においては既に適合済みの機種が複数あり、その他も型式試験への持ち込みが完了していることから、当初の予定通り販売できるとした。下半期においては、各月の撤去に伴う入替需要を見極めながら、十分な機種数を揃え最適なタイミングで販売していく。

さらに、流通商社である強みを活かしたターゲティングWeb広告、設置点検事業など、新台販売以外の領域も引き続き注力するとともに、新時代の情報プラットフォーム「ぱちんこパチスロ情報ステーション」の普及にも力を入れていく。

2021年3月期の連結業績予想については、現時点での開示は見送り、合理的な予想の開示が可能となった段階で速やかに公表する。

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