【コラム】データから読み解く2025年~2026年 パチスロ市場の年末年始の振り返り

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2022年のスマスロ登場から3年連続で実績を伸ばしてきた、年末のパチスロ特需稼働。4年連続の高実績が期待された今回の年末年始実績を、機種にフォーカスして見ていきます。

市場は成熟期へ:新台と定番機種が拮抗

今年の年末年始は、前年比で見るとほぼ横ばいの稼働実績となり好調を維持した一方で、市場全体としては成熟期に差し掛かっている印象を受けます。機種単位で見ると年末直前の新台導入の影響もあり、ランキング上位には新台・バラエティ機種・既存の主力機種がバランスよく並ぶ結果となりました。

象徴的な例が『L無職転生』です。平均設定が1.178と低水準でありながら稼働トップを維持しており、最新台は設定状況に左右されず稼働を確保できることを改めて示しました。

一方で、Aタイプの代表格『マイジャグラーV』は稼働自体は上昇したもののAT機の稼働上昇幅が大きいため、相対的に順位を落とす傾向が顕著でした。また連休中の特徴として、粗利率の高い機種が上位に多く見られた点も挙げられます。

高粗利でも動くIPの強さと年末特有の「バラエティ需要」

『Lゴブリンスレイヤー』や『Lひぐらし業』は粗利率20~30%台と高水準で推移しましたが、それでも稼働上位にランキングしているのは、機械性能やIPがユーザーにしっかり支持されていることの裏付けといえます。

さらに、この時期に特に重要となるのが「バラエティ構成の厚さ」です。設置率の低い機種が年末ランキングで上位に食い込むケースが多く、バラエティ配置の機種が軒並み順位を上げています。

これは年末特有の“趣味打ち”が増えること、帰省客やライト層が普段触らない台を選びやすいこと、そしてメイン機種の着席率が高まることで相対的にバラエティの価値が上がることが背景にあります。

設定状況を見ると全体的に設定が落ちていることから、ホールが年末年始を「利益確保モード」で運用していたことは明白ですが、メイン機種にはメリハリをつけて高設定を投入しており、稼働と粗利の両立を図った営業だったと推察できます。

総じて年末はユーザーの行動が平常時とは大きく異なり、ホール側の営業方針も強気に振れるため機種ごとの“本来の地力”が浮き彫りになる時期です。

今回のランキングデータは、その傾向を非常に分かりやすく示した結果となり、正に各機種の地力が引き出されたと言えますが、皆さまの店舗では如何でしたでしょうか。今後も新台導入やユーザー動向の変化を注視しながら、より精度の高い分析をお届けしていきます。

◆プロフィール
中野大輔
㈱メイドインサービス 事業戦略部 部長
大手メーカーで約20年間勤務。開発職・マーケティングの経験を活かし、現職では全国ホール企業の経営/営業支援および複数遊技機メーカーの開発支援に携わる。特にパチスロメーカーの開発支援で実績を上げており、開発戦略参画から製品企画・評価検証まで多岐に活躍。

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