北電子が2018年より継続実施している体験型稲作プロジェクト「米(マイ)ジャグラープロジェクト」。第8期を迎えた今年も豊かな実りを見せ、各地で稲穂の収穫作業が行われた。
10月4日、福島県いわき市にあり「米(マイ)ジャグラープロジェクト」の耕作地を管理しているファーム白石では、今年5月に植えた食米「コシヒカリ」の収穫が行われた。当日は、田植えにも参加した、いわき市内で子どもたちに対する各種サポートを行う「はまどおりサポートちるどれん」を通じて集まった20名の子どもたちのほか、地元プロサッカークラブで北電子とトップパートナー契約を締結しているJ2「いわきFC」から、ブワニカ啓太選手、坂岸寛大選手が参加した。
ファーム白石の白石長利代表から稲刈りのポイントを聞き、ブワニカ選手、坂岸選手が手刈りによる稲刈りを体験。慣れない手付きながらも、稲穂の根元に鎌を入れ、丁寧に刈り取った。子どもたちはその様子を見守りつつ、歓声を上げていた。また、子どもたちは安全面に配慮し、白石代表補助の下、コンバインによる収穫を体験した。
- ブワニカ啓太選手(左)と坂岸寛大選手(右)が、鎌を片手に稲刈りに挑戦。
- コンバインでの収穫も体験したブワニカ選手。
収穫の感想を聞かれると、「普通に生活していたら田植えや稲刈りは体験できない。子どもたちにとっても良い経験になったと思う。今回、稲刈りをやってみて身をもって大変さを体感した。農家さんが一生懸命作ってくれたお米は無駄にしてはいけないと改めて感じた」(ブワニカ選手)、「稲刈りは本当に大変な作業だと感じた。自分にとって白米は体をつくるうえで欠かせないもの。収穫したお米は美味しく、楽しく食べてもらいたい」(坂岸選手)と述べた。
はまどおりサポートちるどれんの渡邉代表理事は、稲刈りを楽しむ子どもたちの様子を見て「毎年招待していただいていること、そして、田植えや稲刈りを通じて子どもたちの成長を共に見守っていただいていることに対して、非常に感謝している。食育にもつながっているので、今後も継続して参加させていただければ嬉しく思う」と目を細めた。
「米(マイ)ジャグラープロジェクト」について北電子関係者は、「今年で8期目を迎えた。当初はジャグラーファンのみの招待だったが、回を重ねるごとに、いわきFC様、はまどおりサポートちるどれん様と子どもたちを招待するなど、活動の輪を広げてきた。その成果もあり夏前には田植え、秋には稲刈りと、プロジェクト自体に季節感も定着しており、この時期を楽しみにしてくれているという声もいただいている。今後も継続して、より多くの方に知ってもらいたい。そして、節目の10期目に向け、何か新しいこともやっていきたいと考えている」と述べた。
いわき市での本プロジェクトによるコシヒカリの収穫高は約600kg。この後、脱穀・乾燥・籾すり・精米の工程を経て、子ども食堂への寄付等に有効活用される。
生産者と消費者という枠組みを超え、被災地復興、地域共生に大きな力をもたらす「米」の力――。来期以降の「米(マイ)ジャグラープロジェクト」の展開にも注目だ。