節電対策として屋外への遮熱塗装が広まる昨今。しかし、その裏には意外な盲点が――。そうしたなかで、高い技術が裏打ちする世界初の遮熱塗装コーティング技術『MIRAINO(ミライノ)遮熱工法』に注目が集まる。

MIRAINO遮熱工法とは
特許出願中の高い技術力を元に開発した独自の遮熱工法。平滑性の高い塗料を室外機のみならず、周辺の地面なども塗装することで、より高い遮熱効果と持続性を実現。その結果、電気使用量(電気代)全体の15〜25%の削減(年間)に期待できる。
空調費が跳ね上がる夏場。要因の一つが、室外機への過剰な負荷だ。室外機周りの温度が外気より10℃以上高くなる事も珍しくなく、冷却効率は著しく低下。電力消費が増え、設備寿命の短縮など問題が表面化している。
近年では、室外機周りに遮熱塗装を実施する施設も増えてきた。空調設備の負荷が減り、稼働効率の改善に繋がるからだ。ただ実際は、塗装面に粉塵や排気ガス、鳥の糞などが付着し、施工半年〜数年で遮熱効果が大きく低下してしまう例もある。
遮熱効果を長期にわたり維持
この課題に対し、遊技機販社大手の西武商会グループが開発したのが『MIRAINO遮熱工法』。塗料と構造に工夫を凝らし、遮熱効果を長期間にわたり維持できる点が大きな特長だ。
開発責任者である同社建設部・ケミカル工事課の佐野英世氏は「私達は、“どれだけ熱を防げるか”だけでなく、“どれだけ長く効果を維持できるか”にもこだわっています。トップコートに国際特許技術のコート剤を採用したことで、塗装面の平滑性と柔軟性を保ち、塗装した地面も問題なく歩行することができます。またコート剤には塩害・凍結防止効果も含まれるため冬場の暖房効率にも若干寄与しており、反射効率が著しく低下する汚れは雨や風でセルフクリーニング化するなど遮熱効果の持続という課題に確かな技術で応えています」と語る。
本工法は、“熱をはね返すベース塗料”と“汚れに強い表面コート”などの3層構造を採用(※上記イラスト参照)。屋上や床などの環境温度を抑える塗装設計に加え、遮熱性能の劣化も防止するため、空調メンテナンス負担を軽減する効果も期待できる。
「違いに驚き!」最大電力量15%以上削減
パチンコホールの現場からも、その効果を実感する声が上がっている。2024年3月、新潟市のホール《ミッド・ガーデン堀之内店》では、電気料金の高騰対策として屋上に『MIRAINO遮熱工法』を導入。運営する㈱エム・アイ・ディジャパンの担当者はこう語る。
「西武商会さんからは、室外機周辺の壁の放射熱と蓄熱も抑えたいとの提案があり全体の塗装設計も含めお願いしました。結果、室外機周辺の環境温度を大きく下げることに成功し、最大電力量が15%以上も削減できました(※以下実証データ参照)。当店では以前から、水まきなどの対策を行っていましたが、その時と比べても、ここまで違いが出るとは正直驚いています」。
また、『MIRAINO遮熱工法』導入実績は着実に拡大中だ。最近では、㈱マルハン東日本カンパニー運営のラグジュアリーリゾート《キラナガーデン豊洲》も採用(※以下記事参照)するなど増々、注目が高まっている。
遮熱性能の高さはもとより、長く効くこと──そのシンプルな価値が、中長期的なエネルギーコストに与える影響は、決して低くないだろう。
マルハン東日本カンパニー様運営
ラグジュアリーリゾート《キラナガーデン豊洲》も採用!
《キラナガーデン豊洲》(都内江東区)は、夏場のキャビンルーム屋上の暑さによる室温上昇と、それに伴う空調効率の低下に悩まされていた。直射日光と建材の蓄熱により、屋根表面の温度が上昇し、室内の冷房効果に影響を及ぼしていたという。
この課題を受け、今年7月中旬に『MIRAINO遮熱工法』を屋上、室外機および周辺に導入した(※以下画像)。施工後は屋内の温度上昇が抑えられ、空調の効きが改善。施設内の快適性向上に繋がっている。
▼問い合わせ
株式会社西武商会
Tel.025-288-1241(代):新潟本社
Tel.025-250-1335(代):建設部直通
▼MIRAINO遮熱工法
https://miraino-coat.com/
▼企業概要|西武商会グループ
【代表取締役CEO】木村 敬錫
【本社】新潟県新潟市東区竹尾卸新町752-9
東京支社/長野営業所/静岡営業所/群馬営業所
【資本金】8,000万円
【従業員】207名(グループ全体)
【加盟団体】日遊協/東遊商/回胴遊商
https://www.seibu-syoukai.co.jp/