パチスロGW営業、稼働上昇も粗利は低下 『吉宗』が高稼働を継続

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メイドインサービスは5月16日、第36回パチスロ定例セミナー「市場動向と最新機種解説」をオンラインで開催した。本セミナーは、同社が展開する店舗診断サービス『SIRIUS』の会員ホール企業を対象に実施され、蓄積データに基づく市場分析や新台動向、営業戦略について解説された。講師は事業戦略部セールスプロモーショングループの池上周平主任が務めた。

4月の市場動向では、スマスロ新台の導入台数が66,500台に達し、スマスロの設置比率は51.8%(ノーマル機を除くと78.5%)となった。市場全体の業績指標は、平均稼働10,689枚(前月比+114枚)、平均売上30,783円(同+729円)、平均粗利3,777円(同+8円)と軒並み微増。一方で、平均粗利率は12.3%(同-0.2pt)とやや低下した。

続いて、今年のGW期間の営業を振り返った。今年は4月26日~5月6日までの11日間と、前年よりも1日長いこともあり、前年比で稼働や売上等が向上。平均稼働13,079枚(前年比108.79%)、平均売上36,491円(同113.08%)となった一方、平均粗利4,428円(同95.57%)、粗利率12.1%と前年の14.4%から低下した。飛び石連休の影響で遠出を控える層が増え、稼働が伸びた一方、特にメインATを中心に利益率が圧縮されたことで、粗利額や粗利率が減少したと考えられる。

また、稼働上位の機種構成について、池上主任は「昨年とは顔ぶれが大きく変わった」とし、長寿命機が少なく、新台や人気タイトルの占有率が高かった点に言及。特にコイン単価3.8円以上の高射幸性機のシェアが前年比で15%も増加しており、現在の機種構成の傾向を象徴している。

最新機種の動向としては、注目機種『吉宗』の稼働状況に触れた。出玉率は97%台(公表値比-0.8pt)、コイン単価は4.08円と高水準で、勝ち率は平均をやや上回る35%。3,000枚突破率は15.4%、5,000枚突破率は9.2%となっている。池上氏は「稼働は現在も22,000枚と高水準を維持しており、スペック面の評価もおおむね良好。ただ、コイン単価を考慮すると、もう一段の差枚性能があれば良かったという印象も残る」と述べた。

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