メイドインサービスは3月14日、第34回パチスロ定例セミナー「市場動向と最新機種解説」をオンラインで開催した。店舗診断サービス『SIRIUS』の会員ホール企業を対象とする本セミナーでは、同社の営業データをもとに市場全体や新台、注目機種の分析と運用アドバイスが行われた。講師は事業戦略部セールスプロモーショングループの池上周平主任が務めた。
2月のパチスロ新台市場については、スマスロが新たに39,000台導入され、月末時点での設置台数シェアは51.3%(ノーマル機を除くと77.7%)に達したと報告。「2月は総合ランキング(稼働、売上、粗利の総合シェアランキング)のトップ10に新台が2機種ランクインしたことが特筆すべき点だ。メイン機となり得る機種が複数見受けられ、4月の新台まで時間がある今こそ、これらを育てる好機だ」(池上主任)という。
市場全体の業績(2月)については、平均稼働が10,964枚(前月比+383枚)となり、前月比4%アップを記録。一方、平均粗利は3,794円(前月比-131円)となり、3%ほどの微減となっている。平均粗利率も12.1%と前月比で0.8ポイント下がった。「2月3週目の新台が好調に動いたことで稼働は上向いたが、正月営業のあった1月ほど粗利を確保しにくい状況だった」(池上主任)と分析。合わせて、積極的な設定運用も粗利減の要因の1つと推察した。
3月の新台では、とくに『Lバイオハザード5』が好スタートを切っている。出玉率は公表値より0.5ポイントほど低い97.3%で、コイン単価も3.1円とやや抑えめだが、高稼働で推移している。「『東京喰種』と比較されがちだが、コイン単価3.1円の機械にしては、差玉もあり稼働下落率も10%未満と良い傾向で推移している。今後も準メイン機のポジションは十分狙えるので、設定を入れていきたい機種のひとつだ」(池上主任)と述べた。