ホールの販促物制作業務に革命、次世代の生成AIツール登場
実現は難しいと考えられていた業界特化型の販促物生成AI『POP-Ai』がこの3月、広告大手のゲンダイエージェンシーからリリースされた。業界特有の文言に対応した生成AIとしては、業界初のプロダクトとなる。

簡単なテキスト入力だけで、右の様なポスター画像がものの数分で生成される。もちろん本番では遊技機の写真がきちっと組み込まれており、そのまま出力して活用することも可能だ。
30年分の広告データ、生成AIに取り込み
今回発表された業界特化型生成AIとなる『POP-Ai』最大の特長は、業界特有の文言やデザインを踏まえたうえで、「新台入替」を案内するポスターやPОPといった日常の販促物を、ものの数分で制作することができる点だ。
これまでAIを用いたホールの販促物制作時には、よくわからないイラストや画像が生成されてしまうことが常だった。それを受け同社では昨年、これまで積み重ねてきた過去30年間にもおよぶ膨大な広告データをAIに学習させるプロジェクトに着手。プロジェクトでは、同社と同じく業界販促物に特化してきたエースプロ社と共同で進め、1年余りを経て、パチンコ業界特化型のAIを生み出すことに成功した。まずは機会が最も多い「新台入替」販促物制作の機能にフォーカスした生成AIが、今回の『POP-Ai』となっている。
4つのポスターが数分で生成可能に
UIや固定・自由入力ともに、広告宣伝支援業務を長く経験してきた同社が培ってきたノウハウが随所に組み込まれ、特別な知識不要で簡単に扱うことができる。完成データにあえて多少の修正を可能とする余地を残しているのも特徴の一つだ。
同社の大島克俊代表取締役社長CEOは、「素材ごとにPSDデータでグループ化していますので、自由に修正・変更が可能です。そこから例えば、屋号のロゴをいれるなどオリジナリティを付加することも容易です」と解説する。
加えて、今後は出玉ランキング表、フロアマップなど、順次機能が追加されていく予定で、将来的には、個社のカスタマイズも視野に入れる。
とりわけ、社内デザイナー不足や、外注費高騰に頭を抱えるホールにとっては、コスト削減と、業務効率化を実現するために、不可欠なAIツールとなっていきそうだ。

ゲンダイエージェンシー㈱
大島克俊代表取締役社長CEO
ゲンダイエージェンシー
03-5308-9888
https://www.gendai-a.co.jp