マースグループホールディングス(松波明宏代表取締役社長)は9月14日、帝国ホテルで創立50周年記念祝賀会を開催し、全国から同社のシステム等を導入するホール企業や取引企業の関係者らが多数出席した。
同社は1974年9月13日、松波廣和氏を中心とする4人のメンバーが設立した株式会社マースエンジニアリングが出発点。カシオ計算機との取引をきっかけに、その後、パチンコ店向け景品管理システムなどを開発・販売。特に1996年にリリースした「パーソナルシステム」は、パチンコホール業務を大幅に軽減・効率化する革新的なシステムとして、ホール営業のデファクト・スタンダートとなった。1993年に店頭公開、東証2部を経て、2001年に東証1部に上場し、現在はホールディングス以下、計13社のグループを確立している。
松波明宏社長は、「創業以来、開発型企業として独創的な発想と技術力で常にお客様の視点に立った製品づくりを心掛けてきた。お客様の声を直接伺い、そのニーズを取り入れたマーケットインのモノづくりに留まらず、常識に捉われない独自の視点で開発するプロダクトアウトの製品づくりを心掛け、業界にない新しい発想のモノづくりを努めてきた」と、製品づくりに対する思いを伝え、「不易流行という言葉があるが、昔から変わらない伝統的なものを守りつつ、時代の変化に応じて新しいモノを取り入れ、次の50年である100年企業を目指して成長し続けていく」と決意を表明した。
祝賀会ではホールディングスとグループ各社の役員が紹介され、乾杯では創業以来取引のある株式会社きらぼし銀行(旧・東京都民銀行)の渡邊壽信頭取が祝辞を述べた。
また、今年10月から9年ぶりにテレビCMを再開するとして、新CMが披露された。新CMは、10月から毎週日曜日7:30の日本テレビ・シューイチで全国放送されるほか、毎週水曜日23:00のTBSテレビ・News23で関東・静岡・長野の地域限定でオンエアされる。
中締めの挨拶で登壇した創業者の松波廣和氏は、仲間3人と起業した当時の情勢などに思いを馳せながら、これまでの社業について「山あり谷ありの50年だった」と回顧。その上で、「これも皆様方の弊社への並々ならぬご支援のおかげ」と関係者らに改めて感謝の言葉を述べた。グループ各社の今後については「100年企業として事業を継続し、発展してもらいたい」と、更なる成長を祈念した。