パチンコ機の販売等を手掛ける㈱西陣(井置定男代表取締役)は3月1日、ホームページ上でこれまで70年余り続けてきた事業の終了および廃業を伝えた。
同社は1951年、故清水一二氏が群馬県桐生市で設立(当時の社名:有限会社清水鋳工所)。当初はパチンコ機の製造を行っていたが1960年、社名を西陣に変更(有限会社ソフィアを製造部門として分離独立)して以降は、遊技機と補給設備の販売を手掛けていた。
1993年には『CR花満開』を発売。CR機黎明期の大ヒット機種であり、その後のCR機普及を大きく後押しした機種として知られる。
近年、パチンコ市場の縮小やコロナ禍など厳しい経営環境が続くなか、ギリギリまで事業継続を検討したが、今後、より状況が厳しくなると判断し、今回の措置に至った。
なお同社が納品した製品のメンテナンス等には、4月1日から当面の間、ソフィア(製品の修理メンテナンス等)およびエース電研(補給部品等)が行う。
リリースで同社は「長きにわたりお取引いただいた皆様には重ねて感謝申し上げます」と謝意を示した。