3月10日付けの官報によると、水戸地裁は3月1日付けで、パチンコ店の経営企業・有限会社伸和(本社:茨城県水戸市/山城栄一代表取締役)の破産手続き開始を決定した。
同社は、茨城県水戸市内などでパチンコ店《ガディス》、パチスロ専門店《エルフ》を運営していた。複数の一般報道等によると、破産手続きの開始決定を受けたのは、有限会社伸和ほか、同社関係会社の有限会社レクサス(本社:牛久市/山城栄一代表取締役)、有限会社新栄商事(本社:桜川市/山城栄一代表取締役)、有限会社ヨンテック(本社:水戸市/山城栄一代表取締役)の4社で、負債額の合計は15億8,300万円。茨城県内で負債額10億円以上の大型倒産は今年に入り初めてだという。
有限会社伸和は1983年に創業。複数のパチンコ店の運営を展開し、ピーク時となる2006年8月期の売上は84億5,000万円を計上。しかし、同業他社との競合激化や遊技人口の減少などにより売上が低迷。2019年8月期の売上高は13億1,000万円に減少。さらにコロナ禍で来店客が減り、2021年4月末に事業継続を断念した。