北日本・東日本カンパニーが新たな成長戦略策定、新規出店加速へ
カンパニー制導入に伴い、新たな成長戦略を策定した大手チェーンのマルハン北日本カンパニーと東日本カンパニー。業況の厳しさが加速度を増すなか、あえて仕掛けたのが出店攻勢。求めるのはあらゆるM&A案件だ。
[ 大手のノウハウで店舗と地域を再生 ]
先行きの見えない業況不況に伴い、事業譲渡を検討するホールが増加している。とはいえ、望み通りのクロージングに漕ぎ着けることができるのは、一部法人や物件に限られているのが実情で、それは閉店数の多さでも示されている。
今までM&Aに積極的では無かった同社だが、北日本カンパニーと東日本カンパニーでは、この時期にあえて新規出店を加速させるのは、こういった業容の縮小傾向に歯止めをかけたいという想いに加え、カンパニーとしての未来を描くため、欠かせない施策と位置付けたからだ。
「業界がこのまま縮小してしまうのは本意ではありませんし、他で断られても、私どもであれば契約可能かもしれません」というのはマルハン北日本カンパニー開発戦略部の三原太郎部長だ。というのも、査定のベースとなるのは、圧倒的なブランド力を有する同社の運営ノウハウ。その手腕は冒頭の仙台卸町でも証明済みで、見事に店舗を再生した。
「厳しい業界環境ではありますが、オーナー様からすれば、店舗は我が子のようなもの。不採算店でも再生し、末永く愛される店舗を残していきたい。ご賛同頂ける多くの方から声をかけて頂きたい」と訴えている。