シーズリサーチは、エンタテインメントビジネス総合研究所およびアミューズメントプレスジャパンと共同で「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2021」を実施。遊技者の喫煙状況や遊技環境の動向について、調査結果の速報版を公開した。
2021年の遊技者の喫煙率は57.3%と、2020年の55.1%からさらに上昇。その一方、一般成人の喫煙率は19.2%と横這いで推移した。遊技者の喫煙率は、一般成人の喫煙率に比べ約3倍となっており、遊技と喫煙の相関性は引き続き、高い状況が続いている。
喫煙パチンコユーザーを年代別で見ると、遊技者のボリュームゾーンとなる30代は、喫煙率が63.1%と最も高かった。一方、60代以上の喫煙率は他の年代に比べて低いが、「吸っていたがやめた」人の割合が最も高い。また、遊技者のタバコの種類は、紙巻タバコ派が59.3%、加熱式・電子タバコ派が25.3%という結果になった(紙巻と加熱式(電子)を同じ程度吸う派は15.4%)。
パチンコホールの喫煙(禁煙)環境を、5種類のタイプ(※下の画像参照)に分け、どのタイプのホールに来店したいかという設問では、喫煙者・非喫煙者とも、「遊技コーナーは禁煙+喫煙専用室」タイプの支持が高かった。
紙巻タバコ派は喫煙室でしかタバコが吸えないため、喫煙室のあるホールを支持する。その紙巻タバコ派の割合が高いことに加え、非喫煙者にとっても、加熱式タバコエリアのない環境のほうが、加熱式タバコの臭いを気にせずに遊技ができる。「喫煙者と非喫煙者の全体的な遊技環境のバランスを考慮すると、現状ではこのタイプが支持されている」と、同社では分析している。
調査はWEBアンケートを通じ、今年2月下旬に実施。過去1年以内の遊技経験者から1,500サンプル(スクリーニング対象者数:34,451サンプル)を収集し、結果をまとめた。「パチンコ・パチスロ プレイヤー調査2021」の書籍発刊は、今年5月下旬を予定している。