山梨県に本社を置く(株)ジョイスターは2月12日、甲府地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約40名に対して約32億円。
帝国データバンクの大型倒産速報によると、同社は1987年に設立しパチンコホールを経営。最盛期はスロット専門店を含め4店舗を運営し、ピークとなる2005年6月期の年収入高は約221億5400万円を計上していた。
しかし、その後はパチスロが5号機に突入、加えて大手チェーンの進出もあり遊技客数は減少の一途をたどると、近年は低貸玉遊技の導入で年収入高が減少、新台入替費用や金融負担もあり厳しい経営が続いていた。
そうした中、昨年5月には会社分割を実施して、パチンコホールの運営から撤退。不動産賃貸業へ業態転換を図るなど、第二会社方式での経営再建を目指したが、今年1月に連帯債務者(個人)が第三者破産による破産開始決定を受けたことに続き、同社も第三者より破産の申し立てを受け、今回の措置となった。