この大会は、3組合・計38店舗が毎年、社会貢献活動の一環として、社会福祉法人「八王子いちょうの会」が運営する福祉作業所の利用者や職員らを招待しているもの。今年は6施設から計150名が参加した。
ボウリング大会は、ガターを防ぐバンパー付きのレーンが使われ、投球が難しい利用者には補助台を貸し出すなど、参加者全員が楽しめる環境で行われた。ストライクやスペアがでる度に笑顔でハイタッチを交わす姿も見られ、参加者らは日頃利用することの少ないボウリングを施設の仲間たちと思い切り楽しんだ。
大会後には、「ふれ愛チャリティ贈呈式」が行われ、3組合が八王子いちょうの会に寄付金を贈呈。3組合を代表して八王子組合の宮本勲組合長が、「楽しんでいる姿を見られてよかった。皆さんの笑顔をみるとやりがいを感じる。今後も青年少年の支援や障害者の支援を続けていきたい」と挨拶した。
いちょうの会の崎田京子理事長は、「毎年お招きいただき、またご寄付をいただき、ありがとうございます。みんな、とてもいい顔をしてボウリングをしていた。スカッとしたという声もあった。ボウリングは知的障害の人にも分かりやすいゲーム。こういう場でゲームをさせていただくことはありがたい」と謝辞を述べた。
また同日には、3組合の代表者が八王子市役所を訪れ、八王子市社会福祉協議会に寄付金100万円を寄贈した。同協議会への寄付は今回で5回目。寄付の一部は同協議会を通して、八王子市を拠点に経済的困窮にある子供たちに無料で学習の機会を提供している「八王子つばめ塾」と「無料塾オリーブ八王子」の2団体に助成される。
3組合の活動に対し、市社会福祉協議会の名誉会長を務める石森孝志市長は、「教育における貧困問題がクローズアップされている。我々も手を差し伸べたいが、行政としての限界もある。そうした中で皆様の善意があり、喜ばれている。引き続き、継続していただければ」と謝意を表した。