報知新聞が主催し、ユニバーサルエンターテインメントが特別協賛する「ユニバーサル杯第41期女流名人戦」の就位式・祝賀パーティーが3月19日に都内で開催された。
就位式では主催者を代表し、報知新聞社・早川正代表取締役社長、日本将棋連盟・谷川浩司会長の両氏が挨拶。長期休場明けという厳しい状況のなかでタイトルを防衛し、6連覇を果たした里見香奈女流名人を祝福した。
これを受け祝賀パーティーで謝辞を述べた里見女流名人は、長期休場により心配をかけたことを詫び、「将棋を離れ、周囲の心遣いや、支えてくださる思いが伝わった」と感謝の気持ちを伝えるとともに「将棋はもちろん、それ以外にも視野を広げ、来年もこの場に立ちたい」と決意表明した。
なお、早川社長は就位式での挨拶のなかで、女流名人戦の冠が来期より「岡田美術館杯」に変更されることを発表。「これを機に女流名人戦がさらに発展すれば」と期待を込めた。
祝賀パーティーでは岡田美術館の小林忠館長も挨拶に登壇し、「文化を継承するという理念は将棋も美術館も同じ。当館にとって新たな試みとなるが、将棋界の発展に少しでも貢献できれば」と抱負を述べた。
岡田美術館は2013年10月に箱根で開館し、おもにユニバーサルエンターテインメント・岡田和生会長が蒐集した、日本・東アジアの美術品を収蔵している。