第1部ではパチンコビレッジの村岡裕之社長が講演。2013年の遊技機市場を振り返るとともに、今後の市場動向を予測した。
同社の調べでは、昨年の新台販売台数はパチンコが約222万台で前年比11%減。ピークの2005年からは約4割減少した。本年も販売台数は軟調に推移しており、最終的な販売台数は200万台を割るのではないかと予測する。一方パチスロは約134万台でほぼ横這い。
こうした市場動向から、今後のメーカーの動きとして「パチンコ・パチスロのボーダーレス化」「メーカーの廃業、統廃合の進行」を予測。「最終的には15グループ程度にまとまるのでは」との見方を示した。
また、遊技機価格高騰の原因として「液晶の開発費」を挙げるとともに、
「版権そのものが価格を押し上げているのではない。むしろ自社でコンテンツを開発するより安上がりだから版権を使う。そういう状況なので新たなコンテンツを開発するよりは、オリジナルコンテンツでもリメイクが多くなる。この状況は今後も続くだろう」
と現在メーカーの抱える課題を指摘した。
こうしたなかで「業界人自身、パチンコ離れが加速している。誰のために作った台なのか、誰のために設置している台なのかすら見えなくなっている。こうした現状がつまらなさを加速させている」と危機感を示し、
「まずは自ら打つこと、そして家族や友人、知人に遊んでもらうこと。これが参加人口減少を止める最善の手段。自分の関わる遊びに家族・知人を連れていけないのは恥ずかしいことだと思うべき」と訴えた。
ちなみに村岡社長自身は「毎日打つこと」を自らに課しているという。
当日はこの他、船井総合研究所の平野孝氏が消費税増税後を見据えた春商戦の営業戦略について解説。また、ピーマップス・本田正豪専務が最新機種のゲージ特性を解説するとともに、ホールに対して行った消費税対応についてのアンケート集計結果を報告した。