東京都遊技業協同組合の機械対策委員会と青年部会では7月11日、都内で恒例のサマーフォーラムを開催。最新ゴト対策、若年層の獲得、風営法について各講師が講演した。
ゴト対策セミナーでは、(株)ワークスの鈴木成太郎氏が警戒すべきゴト事犯として、パチスロART機を狙ったショートゴトを指摘。物理的な防御に加えて、遊技台の出玉推移や遊技客の挙動など「現場の違和感」をいかにスタッフが感じ取れるかが対策のポイントになると述べた。鈴木氏はその他、パチンコ機を狙った磁石ゴトやICカード盗難などの犯行動画を紹介し、注意を促した。
若年層の獲得については早稲田大学創造理工学部の大野高裕教授が、パチンコと他の娯楽を比較した調査結果を中心に報告した。大野研究室のパチンコ未体験のゼミ学生が実際にパチンコを体験した感想と、ダーツ、映画館、ゲーム(戦国大戦/Mine craft)、AKB48、飲み会といった若年層が好む娯楽の魅力などを対比し、これからのパチンコ・パチスロに必要なエッセンスや応用できる要素などを提案した。
法令セミナーでは、(株)のぞみ総研の行政書士・日野孝次朗氏が「広告宣伝するなら知っておくべき風営法の要点解説」と題して講演。広告宣伝を規制する根拠や行政処分によるリスクなどに触れ、「現場で風営法に精通する人を育てる工夫が重要」などと指摘した。