エンタテインメントビジネス総合研究所は9月6日、都内で9月度Aclubセミナーを開催した。8月に香港証券取引所メインボードへの上場をはたしたダイナムをテーマの中心に据えた。
ダイナム上場にあたりスポンサー(主幹事会社)を務めた申銀万国融資の関連会社である申銀万国インベストメント・アドバイザリー・ジャパンの松田稔代表取締役は上場によるメリットとデメリット、そこに至るまでのハードルなどについて解説。
「パチンコという産業の特異性から苦労した部分もあったが、それを乗り切った原動力はなんといってもトップの『絶対に上場する』という強い気持ちだった」と振り返った。
また、企業の内部統制に詳しいKPMG BPA・林博文マネージングディレクターは「上場を果たした企業が現れたことで、内部統制の一つのモデルが明らかになった。上場する意志の有無に関わらず、こうした企業とわたりあうには内部統制の強化が急務になる」として、今後生き残りを図るには内部統制の強化が不可欠だとの認識を示した。
エンタテインメントビジネス総合研究所・藤田宏代表取締役はこうした情勢を踏まえ「上場ホール企業の誕生は業界が活気づくチャンスであるとともに、競争激化の始まりでもある。いま、まさにターニングポイントを迎えている」とまとめた。