1000台クラスに対する500〜600台クラスの戦い方、300台クラスの戦い方など、ケース毎に実践例を踏まえ事例を紹介。この中で大型店へ対抗する際狙うべきポイント、注目すべきデータなどを指摘するといった内容で、講師は(株)船井総合研究所より奥野倫充、新井智海の両氏、南州ソフトウェアより日野藤一郎氏が担当。
セミナーを通じて強調されたのが客数・客層分析の重要性。第一講座では奥野氏が大型店への対抗事例を、第三講座では新井氏がエリア全体での需給バランス把握の重要性やその際注目すべき指標などを解説したが、ともに重要視したのは確実なデータ収集とその効果的な分析だ。
こうしたデータ分析に寄与するシステムとして、第二講座では日野氏が南州ソフトウェアの客数客層調査分析システム「NAPPA」を用いた分析事例を解説。IPhone、iPadを端末として使用することで頭取り作業がスピーディーに行える点、店舗、本部にデータが即送信できるなど利点を紹介しつつ、機種毎、タイプ毎の客数、稼働率、支持率など分析メニューや時系列での比較、グラフによる可視化など同システムの特色を説明した。
セミナーの最後では奥野氏が総括。客数調査の重要性について「現場からの提案は思いつきのものではなく、事実を見て根拠のある話を出来るようになることが重要。事実を上手く捉えることができるようになれば根拠のある話ができるようになる。そのためには経営側も事実を元に提案できる環境を整えることが大切だ」と訴えた。