東京都遊技業協同組合が10月28日に開催した平成20年度経営者研修会の席上、警視庁保安課亀信樹主査が行政講話を行い、不正改造問題など8点について言及した。特に賞品問題に関しては、取りそろえの充実を要請し、遊技客による賞品の換金率の減少につながるような営業形態を求めた。
亀主査はまず不正遊技機について言及。警視庁管内においてコネクタ外し、不正ロムの取り付けなどの不正改造事犯が見られると指摘した上で、経営者に対しては営業所の人事を含めた管理と実態を把握し、経営者自ら従業員に指導するよう要請した。
また、賞品の取りそろえの充実については、一般の生活に供する多様な物品の取りそろえだけでなく、価格の面でも様々な物品をそろえるよう要請。さらに「賞品の取りそろえの義務の履行は、基本的には遊技客による換金を少なくして、営業の健全化に資するだけでなく、健全な娯楽であることを国民に訴えていくためにも重要」とも述べ、賞品の換金率の減少につながるような営業を求めた。
その他、賞品の買い取り行為、広告および宣伝の規制並びに構造および設備の維持義務、固定ハンドル、射幸性の抑制、低額の遊技料金、認定遊技機について、それぞれ言及した。