近畿観光(株)(大阪府寝屋川市、安本正明代表)および京阪観光(株)(同門真市、同代表)は8月19日に大阪地裁へ自己破産を申請し、同22日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクが伝えた。
帝国データバンクによると、両社は大阪市中央区の建築工事業者、近畿建設(株)の関連会社。近畿観光は寝屋川市内にパチンコ店「キンキホール」1店舗を運営し、京阪観光も門真市内に同じく「キンキホール」を1店舗運営していた。
両社とも全国規模の大型店の相次ぐ出店などにより、近年は集客力が低迷していたという。また、グループ中核であった近畿建設(株)が2007年10月に民事再生法を申請し、翌11月には破産手続き開始決定を受けたことから、資金調達が困難な状態に陥っていたほか、業界環境の悪化なども影響したもようだ。
負債は近畿観光が約22億7000万円、京阪観光が約13億4000万円で、2社合計で約36億1000万円という。