奈良市の出店禁止にパーラー企業が反論

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 JR奈良駅近くの旧ダイエー跡地(奈良市油阪町)にパチンコ店の建設を計画していたパーラー企業が、出店場所が奈良市のラブパチ条例(市ラブホテル及びぱちんこ屋等建築等規制条例)の禁止区域にあたるとして9月7日に奈良市から建設不適合とされていた問題で、このパーラー企業と奈良市は10月4日、同日開かれた奈良市建築審査会の口頭審査でそれぞれ意見陳述した。10月5日付毎日新聞電子版が報じた。

 このラブパチ条例は古都・奈良の景観保全などを目的に、とくにパチンコパーラーとラブホテルの建設区域を制限するもの。今回、争点となっている旧ダイエー跡地は保育園から200メートル以内にあるが、同市条例では学校や病院、保育園などこうした保護物件の周囲200メートル以内へのパーラーとラブホテルの建設を禁じていた。

 一方の建設不適合を通知されたパーラー企業側はこのラブパチ条例自体が県条例に規定される100メートル以内の制限に抵触する違法条例にあたるとして処分の取消を求める審査を請求していたが、パーラー企業側は請求が棄却された場合、提訴も辞さない構えを示しているという。

 報道によると、4日に口頭審査でパーラー企業側が建築確認の審査対象は建築基準関係規定の適合性の有無のみ。ラブパチ条例は含まれないと主張したのに対し、市側は市民に影響が大きいことを考慮したと述べ、不適合理由について改めて説明していたことを伝えている。

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