同講座は、遊技産業の構造的、経営的な問題点などを産学一体で研究・研鑽していこうと、都遊協青年部会と早稲田大学が2002年から取り組んでいるもので、今回で第6期目を迎える。受講生は、パーラー企業の経営者や幹部候補生らが対象で、今期は37名が受講している。各講義では、早大大学院・理工学術院の各教授や他大学の教授らがマーケティングやサービスマネジメント、財務、管理会計、人材管理など企業の近代経営に必要な11講義を教える。
同日の開講式で秦政雄青年部会長は「パチンコ産業はどんぶり勘定ともいわれ、他産業に比べて近代経営のスキルやノウハウが低い。また、いまファンが減少しているがこれは客の要望に応える経営をしていないからではないか。一般的な経営方法などを学び、新しい手法を取り入れていかないと業界はますます厳しくなる。ファンを無視した経営をしていないかなど、経営のあり方をこの場で学んでもらえれば、今後、必ず役に立つと思う」と語った。
また同大学アミューズメント研究所の筧捷彦所長(同大学理工学術院教授)は「過去5年、多くの受講生が忙しい中、勉強され、8〜9割の方が講座を修了された。全員そろって11回の講義を修了し、修了証書を渡せることを期待している」とエールを送った。