12月5日に開催された大阪福祉防犯協会・冬季特別セミナーの中で、サミーの片本通社長はパチンコ業界が抱える問題として、「ファンが減少すれば、どんな(業界の)将来も描けず、ホールもメーカーも成り立たない。健全な大衆娯楽にもう一度戻るためには、誰もが安心して遊べる娯楽にしなければならない」と指摘、その上で、サミ−グループは今後、全社挙げてパチンコ復活のための『ルネッサンスプロジェクト』に取り組む意向を明らかにした。
片本社長はこのプロジェクトの内容について、(1)パチンコパーラーに来なくなった人たちに関する徹底した調査を行い、パチンコをやめたスリープ客、新規客の集客に結びつけていく、(2)(調査を踏まえて)負けても客が納得できるような機械も含め、多様化するニーズに答えるような機械を開発する、(3)パチンコ、パチスロをゲーム化して携帯アプリ、ゲームソフトに活用しファンを掘り起こす、(4)デザインも含め魅力的な空間を創造するなど業界活性化のための「ホールトータルサービス」を実施する、などの目標を挙げた。
同グループは約3年間の長期のプロジェクトとして、今後多彩なアクションを起こしていくという。