警察庁は11月13日、先月10月10日に提示した「規則改正」案で、とくにパチスロ機に規制強化の方針を打ち出したことに関連して、明日14日から来月12月12日までの約1ヵ月間にわたり一般から広く意見を募集すると発表した。共同通信電子版が報じた。
改正案では、パチンコ機、パチスロ機双方に短時間差玉に上限を設ける新たな規制が盛り込まれたが、現行機との性能比で、とりわけパチスロ機への影響を懸念する見方が業界内では支配的だ。
パチンコ機に示された短時間差玉は、1時間あたり最大でも「3倍未満」というもの。改正案では従来の長時間差玉の上限である10時間で「1/2を超え、かつ、2倍未満」という規定とあわせて型式試験を実施する方針を明記しているが、「ほぼ現行スペックの範囲内」(メーカー筋)とさほど深刻には受け止められていない。
しかし対照的にパチスロ機は、実射試験と並行して成立フラグがすべて払いだされたと仮定したシミュレーション試験を導入。その上でパチンコ機よりひとつ多い「中・短」ふたつの差玉規制が追加されたことから、著しいスペックダウンは必至とみられている。中時間差玉の上限は6000ゲームで「1.5倍未満」、短時間差玉は400ゲームで「3倍未満」。1万7500ゲームで「11/20を超え、かつ、1.2倍未満」という長時間差玉は現行と同じだ。