要望書の中で日遊協は、
(1)『ゴールドX』は入替直後から異常が明らかとなり、通常の遊技方法では稼働させることができなくなり、ファンの信頼を大きく損ねたことで、多くのホールにおいて、使用禁止の遊技機がパチスロ島に並び、一方、新聞報道やインターネットなどを通じ、一連の動きがファンの耳に達し、それらによる不信感は、はかることができないほど大きい。
(2)『ゴールドX』の異常の収拾にあたり、御社関係者、具体的には各地のアルゼ営業所に、法令遵守の姿勢に欠ける言動が多々見受けられた。
(3)代替機『ゴールドX』に異常が発生したため、問題機『ミリオンゴッド』の回収が、期限の7月末まででは、不可能になったことで、パチンコ産業全体に悪影響が及びかねず、また『ミリオンゴッド』の自主回収に率先協力してきたホールに大きな被害が及んだ。
(4)問題機回収のための代替機も問題とわかり、使用中止したことで多くのホールが蒙る営業上の被害は、既に指摘した、ファンのパチンコ産業への不信感とは別に、甚大である。
の4点を強く指摘。あわせて日遊協会員から寄せられた質問状を送付した。質問は「被害の実態について」「対策について」「補償について」の3項目、計22問(詳細はグリーンべると8月号参照)を用意した。なお、日遊協は7月31日までに文書による回答を示すよう要望した。
これに対してアルゼ側は、8月4日、回答を日遊協に提出。しかし、その内容は先に設置パーラーに送付した内容とほぼ同一(当サイトの7月31日更新分を参照)だったため、日遊協はこれを不十分として8月5日、再度今回の要望書に対する回答を求める文書をアルゼ側に送付している。
一方、回答の中でアルゼ側は追加暫定措置として液晶左部分の数字が隠れるシールを用意する考えを示していたが、消息筋によると、その変更承認が今週になって下りたことが伝えられている。しかしこれはあくまで暫定措置で、同社では、再申請している『ゴールドXR』の許可がおり次第、同機との交換を進めるものと思われる。