合同展示会への出展社数は日工組傘下のメーカー「およそ15社」(松原理事長)となる見込みで、100台20機種が展示される予定だ。
出展機種は「2種」、「3種」、「アレパチ」、「じゃん球」の1種以外の4区分にある機械が対象。出展数がもっとも多くなるのは2種で、現行規則に準じたものと、注目の規則改正を見越したテスト機として参考出品される機種に大別される模様。3種、アレパチ、じゃん球の各区分についても参考出品が主流となる気配だが、とくに3種について松原理事長は、「確変は使わない」と言及、また展示される2種の中に「オール10」も入ってくることも明らかにした。ただし電役を一切使わない「ハ」に区分されるいわゆるチューリップ台の展示は今回は見送られる模様だ。
参考出品される機械の規格は、いずれもすでに日工組が陳情している規則改正の内容に準じたもので、「そこから大きく逸脱したものは出ない」(同)ことが席上では強調された。
一方、松原理事長は、規則改正の公布・施行時期が依然、不透明な情勢にあることから、とくに2種、3種にかかる内規の変更を進めていることも明らかにした。新内規は7月15日に開かれた日工組の技術委員会ですでにそのフレームが作成済だが、警察庁への最終的な提出については、「どういう範囲(新内規の要望の内容)、あるいは、どういう時期に提出するかは機械対策委員会で決めることになる」と述べるにとどめた。
同席した全日遊連の山田理事長は今回の展示会開催について、
「1種以外の機械についてはかねてから強く日工組に要望を出していた。しかし規則改正のメドがはっきりたたない中で、いま出来る範囲で何とかならないかと日工組に強く申し入れを行い、今回、日工組から二つ返事で承諾してもらった」
と述べ、1種に偏向する現在の市場のあり方に改めて懸念を表明するとともに、こうした状況に一刻も早く風穴を開けるためにも、規則改正を待つ前に何らかの具体的な行動が求められたと今回の合同展示会開催を要望した理由を説明した。
また松原理事長も、「1種に画一的な状況の中では強い店がどうしても有利になり、その点に我々メーカーサイドもかねてから心を傷めていた。その店独自の知恵が使え、ファンと血の通った、手作りの店ができるような環境の整備を図るためにも、遊技機の多様化は不可欠だ。たとえば2000円をもっていき、はじめにオール10を打って、玉が増えたら次にヒコーキ、そして次に1種と、こういう形がいちばんいい」と述べていた。
展示会は主催が全日遊連。協賛は日工組傘下の出展各メーカーになる予定だ。