ダイコク電機は2月12日、昨年11月に公表した円谷フィールズホールディングスとの業務提携に関し、協業プロジェクトの進捗状況と具体的な内容を発表した。両社は互いの強みである「ビッグデータ」と「マーケティング力」を掛け合わせ、「3つの新サービス」と「2つの既存事業強化」を展開。業界全体の活性化を図る。
新たに打ち出したサービスの1つ目は、『AIを活用したホール経営支援サービス』だ。ダイコク電機が保有する膨大な営業データと、フィールズの知見や顧客ネットワークを融合。AIが日々の店舗運営に寄り添い、目標達成へと導く次世代のエージェント機能を構築する。従来のカンの要素や経験則に頼る経営から、データに基づく再現性のある経営管理への移行を支援。2028年4月のサービス開始を予定している。
2つ目は、新広告配信サービス『FAN+AD』(仮称)。ダイコク電機の『サイトセブン』が持つ160万人のファンデータと、フィールズのターゲティング広告(Optimize)を連携させる。AIが商圏内のファン一人ひとりの趣味趣向を分析し、GoogleやYouTube、LINEなどのプラットフォームを通じて、心に刺さる最適な広告を自動生成・配信する。こちらは2026年6月の開始を目指す。
3つ目の『インバウンド集客サービス』では、訪日観光客向けにパチンコ文化を伝える「パチンコ体験ツアー」(予価:1人3万円)を企画。全国のフィールズショールームでの実機レクチャーを経て提携ホールへ送客し、新たなエンターテインメント体験を提供する。あわせて提携ホールに対しては、多言語対応設備の導入を推進。2027年4月の開始を見込む。
既存事業の強化においては、両社の強力なIPを相互利用した遊技機の共同開発および販売を決定。開発力の融合と広範な販路活用により、市場ヒットの創出を狙う。新機種の販売は2029年4月を予定。また、エース電研によるダイコク電機製ホール設備の販売拡大も盛り込まれ、ホール経営をトータルで支援する体制を整える。
これら一連の取り組みにより、両社は2031年3月期において、売上総利益ベースで年間60.8億円の増分を計画。次世代のホール経営を見据え、両社のシナジーを最大化させる方針だ。



