大遊協が歳末防犯懇談会を開催、ニセ警察による特殊詐欺の手口と対策を解説

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ニセ警察による詐欺の手口と防止策が寸劇で解説された。

大阪府遊技業協同組合は12月2日、大阪市天王寺区の「シェラトン都ホテル大阪」で令和7年歳末防犯懇談会を開催した。

行政講和の中で、大阪府警察本部生活安全部の多久竜一部長は、歳末警戒の重点課題である特殊詐欺について、「トクリュウによる特殊詐欺被害額は、前年を大きく上回っており、10月末現在、被害額は約254億円にのぼっている。最近では、ニセ警察詐欺など巧妙な手口により、高齢者だけでなく、幅広い世代にわたって拡大している。とりわけ+1ではじまる国際電話からの被害が急増している。携帯電話での迷惑電話ブロックアプリを利用するなどして拒否して欲しい」と警鐘を鳴らした。

また、パチンコ業界の健全化推進に対しては、①釘曲げの不正改造事案②のめり込み依存防止対策を要請した。

これを受けて平川容志理事長は、「依存防止対策は遊技業界が娯楽産業として存在するには欠くことのできない社会的責務と考えている。大遊協傘下のすべてのホールが自己申告・家族申告プログラムを導入し、顧客ののめり込み防止に努めている。安心パチンコ・パチスロアドバイザーも定期的に講習を受けスキルアップを図っている。また、不適切な広告宣伝を認知した場合は、速やかに警告・指導を行い是正に努めている」と応じた。

懇談会に引き続き、大阪府警察本部の生活安全指導班がニセ警察による特殊詐欺の手口を解説する寸劇を実施した。その中で「警察が捜査のためにおカネを振り込むように指示することはない。トークアプリを使って捜査書類や警察手帳の画像を送ることはない」と基本原則を改めて強調した。

大阪府警察本部生活安全部
多久竜一部長

平川容志理事長

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