円谷フィールズHD、中間期の純利益95億円 遊技機販売15.9万台で大幅増収増益

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円谷フィールズホールディングスは10月31日、2026年3月期第2四半期(2025年4月~9月)の連結決算を発表した。売上高は959億5,300万円(前年同期比109.7%増)、営業利益135億9,500万円(同233.9%増)、経常利益139億400万円(同160.8%増)、純利益は95億5,200万円(同238.3%増)と、大幅な増収増益を記録した。

主力のアミューズメント機器事業が業績を牽引した。『eシン・ウルトラマン』『e東京喰種』『Lパチスロ 機動戦士ガンダムSEED』など有力IP搭載機種の販売が好調に推移し、販売台数は約15万9,800台(同228.6%増)と大きく伸長。市場販売シェアは約20.7%に達した。セグメント売上高は878億2,500万円(同136.1%増)、営業利益は146億7,300万円(同369.9%増)となった。

一方、コンテンツ&デジタル事業では、円谷プロダクションにおいて中国市場のブロック玩具・トレーディングカード関連ライセンス収入が減少し、減収減益となった。セグメント売上高は75億3,800万円(同5.7%減)、営業利益7億4,900万円(同64.6%減)。ただし、「ウルトラマンシリーズ放送開始60周年」記念事業の展開により、イベント動員数の増加やMD(物販)収入の拡大が収益を下支えした。

通期業績予想は上方修正され、売上高1,700億円(前期比20.9%増)、営業利益180億円(同17.7%増)、純利益128億円(同14.7%増)を見込む。IP価値の最大化とグローバル展開の加速を重点施策に掲げ、2026年5月には具体的なグループIP事業戦略の発表を予定している。

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