【コラム】5号機AT時代を代表する機種の後継機『北斗の拳 転生の章2』を評価する!!

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2013年に登場した大ヒット5号機『北斗の拳 転生の章』の後継機が年明けにスマスロで復活します。

スペックは純増4.0枚/GのAT特化タイプ。上位ATでも純増枚数は変わらず、AT中のゲーム性は初代を継承し、それに加えて特化ゾーンと上位ATが新要素として追加搭載されています。

通常時はお馴染みの「あべし」ポイントを貯めてAT当選を目指す流れ。レア役からのAT直撃当選もありますが、基本的には規定あべし到達によるAT当選を目指すのが基本フローとなります。もちろん、あべしを貯める特化ゾーン「天破の刻」も搭載、同ゾーン当選後の連チャン性などもそのまま継承されているので、懐かしみながら遊技することができると思います。

バトル継続型ATと勝舞魂システム

ATは1セット30Gのバトル継続タイプ。30G間に勝舞魂を集め、集めた勝舞魂の数だけ、神拳勝舞で継続抽選を行う仕様です。ATステージは4つあり、上位ステージほど勝舞魂が貯まりやすい仕組みです。このステージはATレベルによって選択率が異なります。AT開始時にBAR揃いならATレベル3以上となる点など、AT中のシステムも初代を踏襲しています。AT1セットで貯まる勝舞魂は平均3.3個とのことです。

今作では、勝舞魂獲得時に奥義が発動すれば分裂したり上乗せしたりと、新しい演出も目を引きます。また、勝舞魂の上乗せ特化ゾーンも健在です。

バトルパートでは毎ゲームレバーON時に対戦相手が登場し、1G完結のジャッジが行われ、勝利で次セットに進み、残った勝舞魂は持ち越されます。勝率は勝舞魂1個あたり約20%です。

上位ATの破壊力と期待値

さらにスペシャルバトルを繰り広げる「特闘」も搭載。バトル勝利時の一部で突入し、1セット9Gのバトルを展開。継続率は77%~90%となっており、初代では継続時の恩恵はありませんでしたが、今作では継続の度に勝舞魂が上乗せされる特化ゾーンの役目も兼ねているものにパワーアップしています。

有利区間切れ時に保有していた勝舞魂の持ち越しは、現行レギュレーションでは難しく、そういう意味では初代の完全再現という訳にはいきませんでしたが、その代わりに有利区間切れの際は上位CZ「天撃」に突入します。成功率は約50%です。突入条件は「差枚数2,400枚超時」「AT20セット継続以上の昇天時」「ATセット継続時の一部」の3パターンです。

上位ATは、初回セットは70G、2セット目以降はセット毎に初期ゲーム数の抽選が行われ、30G~最大300Gでスタートします。上位ATも基本フローは同じですが、勝舞魂の貯まりやすさがアップしているほか、神拳勝舞の勝率も約20%から約25%へアップします。上位AT突入から、次回天国モードでの初当たり終了までの期待値は3,000枚とのことです。

適正台数の目安と設置戦略

設定1のコイン単価は3.5円、MY3,525枚、MY単価1,007枚、TY561枚。実際のMY単価が1,000枚前後なら「やれる感」が十分にあるスペックといえます。

適正台数は20円パチスロ総台数の5%は確保したいです。『スマスロ北斗の拳』や初代『北斗転生』が多台数で高稼働したホールは客層も向いているため、7%前後あっても大丈夫でしょうか。

『スマスロ北斗の拳』とは射幸性が大きく異なるため棲み分けは可能です。はじめは同一BOX内に設置することが理想的ですが、導入後の稼働、回遊性を確認して、設置場所を別々に分けたり、『スマスロ北斗の拳』を減台したりするなどの可能性も念頭に置いておくことが良いかと思います。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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