年末年始は年間最大の集客チャンスであると同時に、ホール経営にとって最もシビアな舵取りが求められる時期だ。近年はパチスロの勢いに比べ、パチンコの収益性や稼働に課題を抱える店舗が多く、どのように販促を設計するかが翌年以降の業績を大きく左右する。不可欠なのは、ファンの要望を具現化したホール作りと効果的なプロモーションだ。集客力を最大化する集客・販促ツールをピックアップしてみた。
今年の年末年始営業を「黒字を死守しつつ、来店客に“成功体験”を届けることが最強の販促策になる」と強調するのは、ホールコンサルティングを手掛けるPRCの中田藤生代表取締役。
中田氏は「今年の社会情勢や消費環境を考えると、ホールにとっては大幅な利益確保よりも“赤字を出さないこと”が最優先」と指摘する。かつて年末年始は「どれだけ利益を積むか」という発想が強かったが、現状はむしろ「いかに少しでも黒字を出し続けるか」という意識に変わりつつあるという。そのためには新台購入に際しても「話題性に流されず、本当に黒字化につながるかを基準に判断すべき」と勧める。
もちろん、新台入替や演者イベントだけが販促ではなく、様々なツールをフル活用し、日常的な運用の中で印象を高める工夫も必要だ。細やかな対応は、年末年始の本番前に来店客へ良い印象を植え付け、来店動機を高めることにつながるだろう。
また、昨今の市場はパチスロ偏重の傾向が強いが、これについて中田氏は、「パチンコユーザーを軽視しすぎている」と警鐘を鳴らす。特に1円パチンコは高齢者を中心に依然として厚い支持があり、長期的な安定稼働を考える上で軽視できない存在だ。販促の観点からも、パチスロの勢いに乗る一方で、パチンコユーザーにも適切な「遊べる環境」を提供することが不可欠だとしている。
最後に中田氏は、「年末年始は一時的な勝負ではなく、その後の1月から3月、さらには来期へとつながる営業のスタートライン」と位置付ける。つまり、短期的な利益確保に偏るのではなく、顧客に成功体験を提供し続けることで「このホールなら安心して遊べる」という信頼を醸成することが重要だということだ。
年末年始営業における最強の販促策とは、大規模な投資や派手なイベントではなく、黒字経営の堅持と、来店客一人ひとりへの細やかな配慮にある。パチスロ偏重に流されず、パチンコユーザーへの目配りを怠らないこと。そして、成功体験を提供し続ける姿勢が、長期的な集客と信頼構築の決め手となりそうだ。
以降では、この「年末年始営業」を強力にサポートする販促ツールを紹介したい。
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