キスケ(本社:愛媛県松山市)は8月18日、南国産業(本社:愛媛県新居浜市)から遊技場運営事業および不動産事業の一部を承継すると発表した。承継日は9月1日付。
今回の承継により、愛媛県内で5店舗を展開する遊技場運営事業は、南国産業が新設した「コロンボ」が担うこととなり、同日付でキスケが同社の全株式を取得する。これに伴い、同事業に従事する南国産業の従業員も「コロンボ」に移籍し、引き続き店舗運営を担う。現時点では屋号「コロンボ」の変更は予定されていない。
今回の承継で、キスケグループが運営する遊技場は合計13店舗へ拡大。今後は既存の「PAO」ブランドとともに「コロンボ」各店において、「遊びを通じて、喜びを創り続ける。」というグループミッションを推進していくとしている。
取得対象の店舗は以下の通り。
●松山エリア:コロンボ松山インター店、クラブコロンボ森松店、コロンボ東温店
●四国中央エリア:コロンボ1000三島店、コロンボ川之江店
キスケは、愛媛県松山市宮田町に本社を構え、1970年に設立(創業は1952年)した老舗の総合エンターテインメント企業。現在は「遊びを通じて、喜びを創り続ける。」を理念に、アミューズメント、温浴、ホテル、不動産など幅広い事業を展開している。従業員数は約380名、2025年3月期の売上高は約412億円に達している。
なかでもパチンコ・パチスロ事業は同社の中核を成す領域であり、松山市や今治市を中心に旗艦店「スーパーキスケPAO」をはじめとした複数の店舗を展開。業界全体ではホール数や設置台数が減少傾向にある中で、同社はむしろ台数を増加させ、地域に根差した営業を続けているのが特徴だ。
近年は太陽光発電や空調設備の更新といった環境配慮型の投資にも注力している。こうした強固な経営基盤を背景に、今後はM&Aや新規出店も視野に入れ、業界環境の変化に柔軟に対応しながらさらなる成長を目指している。