SANKYOは8月7日、2026年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は551億8,500万円(前年同期比30.7%増)、営業利益は238億5,100万円(同38.1%増)、経常利益は243億9,100万円(同38.8%増)、純利益は174億4,700万円(同39.5%増)となった。パチンコ機販売台数の大幅増が業績を押し上げ、全セグメントで計画通りに進捗した。
パチンコ機関連事業は売上高367億1,200万円(同105.5%増)、営業利益176億4,400万円(同117.3%増)。新規3タイトルに加えリユース機等を含む計7タイトルを販売し、販売台数は7万9,361台(同3万9,326台増)となった。4月投入の『e東京喰種』が販売・稼働ともに好調を維持し、6月には『eフィーバー彼女、お借りします』など人気タイトルを投入した。
パチスロ機関連事業は売上高150億3,700万円(同9.5%減)、営業利益76億8,600万円(同21.0%減)。新規1タイトル『Lパチスロ 機動戦士ガンダムSEED』を販売したほか、『パチスロ からくりサーカス』と『Lパチスロ かぐや様は告らせたい』の増産を行い、販売台数は3万5,575台(同417台増)となった。
補給機器関連事業は売上高33億3,700万円(同56.0%減)、営業利益2億3,300万円(同61.1%減)。その他事業は売上高9,700万円(同30.8%減)、営業利益2,900万円(同36.5%減)だった。
市場環境では、パチンコ市場はスマパチ普及が進む一方で稼働は依然低調だが、7月には新たなゲーム性「ラッキートリガー3.0プラス」搭載機種が業界第一弾として登場。パチスロ市場ではスマスロの普及が進む中、6月から「ボーナストリガー」搭載機の投入が始まっており、今後の需要喚起が期待される。
同社は、パチンコ機事業で4期連続のトップシェア獲得を目指し、パチスロ機事業でもトップグループの一角として地位固めを図る方針。7月には『eフィーバー炎炎ノ消防隊2』、9月には『eフィーバーブルーロック』などの投入を予定している。
通期業績予想は据え置き、売上高1,850億円(前期比3.6%減)、営業利益630億円(同14.4%減)、純利益440億円(同18.5%減)を見込む。